「10、9、8…3、2、1、発射」。西海(ソヘ、黄海)中部の海上プラットホームから誘導弾が炎を噴き出しながら速い速度で上空に向かった。1段目を切り離したミサイルはさらに高く上がり、2段までも下に送った。強い力で短時間に高高度に上がるにはこうした多段推進が必要だ。
推進体から自由になったキル・ビークル(Kill Vehicle、直撃体)は数十キロ上空で赤外線シーカーを使って仮想の北朝鮮ミサイルである標的弾を探索した。この標的弾は200キロ南側から先に発射された。直撃体は前後左右姿勢と位置を変えて飛行しながら標的弾に命中した。この瞬間、歓声と拍手に包まれた。李鐘燮(イ・ジョンソプ)国防部長官、パク・ジョンスン国防科学研究所(ADD)所長、オム・ドンファン防衛事業庁長とADD関係者らは笑顔になった。
先月30日、忠清南道泰安(テアン)の安興(アンフン)総合試験センターで行われた長距離地対空誘導武器(L-SAM)迎撃試験で、迎撃ミサイルが計画した目標高度で標的弾に命中して無力化することに成功した。
L-SAMは韓国型の高高度防衛ミサイル(THAAD)体系と呼ばれるミサイル防衛体系だ。2014年に開発が始まり、昨年11月に初めて試験発射に成功した。今回まで合わせて4回の発射試験をしたが、うち1回は失敗したという。
パク・ジョンスン所長は「失敗の原因を徹底的に分析した」とし「今回の発射ではL-SAMミサイルが標的弾の弾頭部でなくエンジン機関だけを別に狙って命中するほど精密度が優れている」と伝えた。続いて「L-SAMは破片をさく烈させてミサイルを迎撃するのではなく、直撃体が直接衝突してミサイルを撃墜する」と説明した。
L-SAMは指揮官が迎撃命令を下せばコンピューターが自動でミサイルを操縦し、レーダーに捕捉されたいかなるミサイルも撃破できるという。広い空で弾道ミサイルの再進入体を探し出して正確に撃墜するというのは極めて高度な技術だ。
軍当局は2024年までにL-SAMの開発を終えた後、2025年から量産に入る計画だ。2020年代後半になればL-SAMは韓国型ミサイル防衛(KAMD)の核心武器として実戦配備される。
KAMDは北朝鮮の核・ミサイル脅威に対応する韓国型3軸体系の一つだ。3軸体系とは▼北朝鮮が核・ミサイルを発射しようとすれば先制的に打撃するキルチェーン(Kill Chain)▼北朝鮮のミサイルを空中で迎撃する韓国型ミサイル防衛(KAMD)▼北朝鮮が核・ミサイルで攻撃すれば韓国が報復する大量反撃報復(KMPR)からなる。
李鐘燮長官は「L-SAMは天弓IIに続いて国内技術で研究開発中のミサイル防衛体系であり、韓国型ミサイル多層防御体系を構築するための核心戦力」と強調した。「多層」は高高度で迎撃に失敗する場合、低高度で迎撃するという方式だ。
在韓米軍のTHAADは北朝鮮の弾道ミサイルの下降段階で最も高い高度40-150キロを担当する。L-SAMの迎撃可能高度は軍事秘密だが、THAADに次ぐ高度だ。THAADとL-SAMを避けた北朝鮮弾道ミサイルは40キロ以下の高さでパトリオットと天弓IIが防ぐ。
軍当局はL-SAMをさらに改良する予定だ。防衛事業庁は4月の第153次防衛事業推進委員会で、L-SAMの迎撃可能高度をTHAADレベルまで高めるL-SAMIIブロック-Ⅰ、滑空するミサイルを迎撃できるL-SAMIIブロックIIを2035年までに開発することにした。
推進体から自由になったキル・ビークル(Kill Vehicle、直撃体)は数十キロ上空で赤外線シーカーを使って仮想の北朝鮮ミサイルである標的弾を探索した。この標的弾は200キロ南側から先に発射された。直撃体は前後左右姿勢と位置を変えて飛行しながら標的弾に命中した。この瞬間、歓声と拍手に包まれた。李鐘燮(イ・ジョンソプ)国防部長官、パク・ジョンスン国防科学研究所(ADD)所長、オム・ドンファン防衛事業庁長とADD関係者らは笑顔になった。
先月30日、忠清南道泰安(テアン)の安興(アンフン)総合試験センターで行われた長距離地対空誘導武器(L-SAM)迎撃試験で、迎撃ミサイルが計画した目標高度で標的弾に命中して無力化することに成功した。
L-SAMは韓国型の高高度防衛ミサイル(THAAD)体系と呼ばれるミサイル防衛体系だ。2014年に開発が始まり、昨年11月に初めて試験発射に成功した。今回まで合わせて4回の発射試験をしたが、うち1回は失敗したという。
パク・ジョンスン所長は「失敗の原因を徹底的に分析した」とし「今回の発射ではL-SAMミサイルが標的弾の弾頭部でなくエンジン機関だけを別に狙って命中するほど精密度が優れている」と伝えた。続いて「L-SAMは破片をさく烈させてミサイルを迎撃するのではなく、直撃体が直接衝突してミサイルを撃墜する」と説明した。
L-SAMは指揮官が迎撃命令を下せばコンピューターが自動でミサイルを操縦し、レーダーに捕捉されたいかなるミサイルも撃破できるという。広い空で弾道ミサイルの再進入体を探し出して正確に撃墜するというのは極めて高度な技術だ。
軍当局は2024年までにL-SAMの開発を終えた後、2025年から量産に入る計画だ。2020年代後半になればL-SAMは韓国型ミサイル防衛(KAMD)の核心武器として実戦配備される。
KAMDは北朝鮮の核・ミサイル脅威に対応する韓国型3軸体系の一つだ。3軸体系とは▼北朝鮮が核・ミサイルを発射しようとすれば先制的に打撃するキルチェーン(Kill Chain)▼北朝鮮のミサイルを空中で迎撃する韓国型ミサイル防衛(KAMD)▼北朝鮮が核・ミサイルで攻撃すれば韓国が報復する大量反撃報復(KMPR)からなる。
李鐘燮長官は「L-SAMは天弓IIに続いて国内技術で研究開発中のミサイル防衛体系であり、韓国型ミサイル多層防御体系を構築するための核心戦力」と強調した。「多層」は高高度で迎撃に失敗する場合、低高度で迎撃するという方式だ。
在韓米軍のTHAADは北朝鮮の弾道ミサイルの下降段階で最も高い高度40-150キロを担当する。L-SAMの迎撃可能高度は軍事秘密だが、THAADに次ぐ高度だ。THAADとL-SAMを避けた北朝鮮弾道ミサイルは40キロ以下の高さでパトリオットと天弓IIが防ぐ。
軍当局はL-SAMをさらに改良する予定だ。防衛事業庁は4月の第153次防衛事業推進委員会で、L-SAMの迎撃可能高度をTHAADレベルまで高めるL-SAMIIブロック-Ⅰ、滑空するミサイルを迎撃できるL-SAMIIブロックIIを2035年までに開発することにした。
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