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「ドローン25機がモスクワ攻撃」住宅数棟破損

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

ロシアのプーチン大統領(左)とウクライナのゼレンスキー大統領(右)。

ロシアの首都モスクワに30日、同時多発ドローン攻撃が行われ複数の建物が破損し負傷者が発生した。ロシアは「大反撃」を予告したウクライナが攻撃の背後にいると指摘したが、ウクライナはこれを否認している。

米CNNとロシアのリアノーボスチ通信などによると、この日早朝、モスクワ南西のレーニンスキー通りとプロフソユズナヤ通りなどで住宅用の複数の建物がドローンの攻撃を受けて一部破損し市民数人が軽傷を負った。

当時現場近くにいたリアノーボスチ通信の記者は「雷の音と似た爆発音が強く聞こえた」と伝えた。近隣住民らは驚いて退避し、救助隊が緊急派遣されて事態収拾に出た。ロシア国営タス通信は「建物周辺でドローンの破片とみられる残骸が発見された」と報道した。ロシア大統領府のペスコフ報道官は記者らとの電話会見で「背後にウクライナ政権がいるのは確実だ。今回の攻撃は『特別軍事作戦』の必要性を見せる」と話した。彼は「現在プーチン大統領はクレムリン(大統領府)で執務中。大統領が今回の事件に対し言及する特別な計画はない」とした。


これに対しウクライナ大統領府のポドリャク長官顧問はユーチューブの動画で今回の攻撃について「もちろんわれわれはこれと何の関連もない」と話した。その上で「われわれはこうした攻撃の増加をうれしく思い、攻撃の増加を予想している」と話した。

ドローンはモスクワを基準としてウクライナが位置する南西側から飛んできたことが把握された。ウクライナ国内の最前線からモスクワまでは約500キロメートルだ。ロシアのネットメディア、バザは「ドローン約25機が攻撃に加担した。一部はモスクワ郊外で撃墜され、一部は木や電線に引っかかった」と伝えた。

ロシア国防省は声明を通じ「ドローン8機がモスクワに向かい、このうち3機をロシア軍が電子戦で制圧した。他の5機はパンチールS地対空ミサイルシステムで撃墜した」と明らかにした。

ロシアのマキシム・イワノフ議員は「第2次世界大戦中のナチスの攻撃以降モスクワに対する最も深刻な攻撃。もうどんな市民も(モスクワの住宅地が攻撃される)『新たな現実』を避けられなくなった」とロイター通信に伝えた。

この日の攻撃はロシアがウクライナの首都キーウに昨年2月の開戦以降最大規模の空襲を継続する状況でなされた。ロシアはキーウ建設記念日である「キーウの日」の28日を基点に3日にわたり100機を超えるドローンと巡航ミサイルを浴びせた。攻撃は30日にも続き、ウクライナ軍はこの日午前だけでキーウを狙ったドローン31機のうち29機を撃墜したとCNNは伝えた。

これに対抗しウクライナのゼレンスキー大統領は29日、「大反撃の時期を決めた」と公表した。ただ具体的な時点は言及していない。

これに先立ち2日夜モスクワのクレムリンにドローン2機が侵入したが防空網に撃墜されたというロシア側の発表があった。ロシアはプーチン大統領の暗殺を狙ってウクライナが行ったことだと非難したが、ウクライナはこれを否認した。これに対しロシア側の自作自演説も提起されたが、最近米情報当局がこれをウクライナ軍の特殊作戦と把握したとの外信報道が出ていた。



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