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「中国、ハワイ攻撃可能な『秘蔵の武器』、4年前から極秘裏に運用

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

中国人民解放軍が2022年8月4日、台湾海峡に向かって長距離ロケット砲を撃っている。[写真 中国東部戦区の微博]

米軍のすべてのアジア太平洋の基地を攻撃することができる中国軍の最先端極超音速ミサイル「東風(DF)27」がすでに4年前から運用されているという海外メディアの報道が出された。まだ正式に公開されたことはないが、東風27が実際には数年間にわたり運用されており、中国軍がこれを意図的に隠しているという分析もあった。

21日、香港サウスチャイナ・モーニング・ポスト(SCMP)は中国軍情報筋の言葉を引用し、東風27が2019年以前からすでに運用に入ったと伝えた。2019年10月1日の中国建国記念日の軍事パレードで、前身の東風17は初めて公開されたが、東風27は意図的に秘密にされたという。




情報筋は「東風27は2019年以前からロケット軍に配備されていたが、人民解放軍は『秘蔵の兵器(東風27)』をあまり早く公開したくなかったようだ」とSCMPに語った。

これに先立ち、米国防総省は2021年の年次報告書で東風27について初めて言及した。報告書によると、東風27は射程距離5000~8000キロで、新しい形の大陸間弾道ミサイル(ICBM)である可能性もある。

東風27は今年初めに流出した米国の機密文書にも登場している。米ワシントン・ポスト(WP)は、流出文書を引用し、中国人民解放軍が今年2月25日に東風27の試験を成功裏に実施し「米国のミサイル防衛網(MD)を突破する可能性が高い」と報じた。WPが引用した文書によると、試験当時、東風27は12分間で1300マイル(約2100キロ)を飛行した。

ただ、当該ミサイルの複雑な運用体系の特性のため、公開が難しかったという分析もある。中国軍の情報筋は、東風27の試験成功などが言及された流出文書の内容に関連し、「東風27は非常に複雑な運営体系を持っており、過去数年間運用されているが、人民解放軍が着実に試験を進行しなければならない」とSCMPに伝えた。

SCMPは「東風27を中国本土から発射すれば米国ハワイやアラスカに到達する十分な射程距離にもかかわらず、日本やグアムにある米軍基地を狙っている」と伝えた。これと関連し、台湾海軍士官学校の元教官である呂禮詩氏は、「米国は数年前から中国軍の東風27の配備計画を知っており、これに対応するために高高度ミサイル防衛体系(THAAD)を追加するなど、グアムの防空網の点検に乗り出した状況だ」と述べた。

一方、昨年8月初め、中国のSNS上には東風27と推定されるミサイルの動画が出回り話題になったことがある。当時、ナンシー・ペロシ米下院議長の訪台に反発し、中国が台湾を封じる軍事訓練に突入する数日前、中国軍東部戦区が公開した武力示威の映像だ。当該動画に登場した複数のミサイルのうちひとつの尖頭部がぼかし処理されているが、このミサイルが東風27であるとの推測を生んだ。東風27の実際の姿はまだ公式に公開されたことがない。

東風27のような極超音速ミサイルは、低高度で通常音速の約5倍(マッハ5)を超える高速で飛行し、探知が難しい。また、飛行軌跡も自由に変えることができ、現在のミサイル防御システムを回避できると言われている。中国・ロシアなどは米国の先端ミサイル防衛網を突破するため、極超音速ミサイルの開発と配備に主導してきた。



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