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エアコンの呪いで調理される地球…5年内に「3つの復讐」来襲(1)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

18日の世界最高気温分布図。[写真 climate reanalyzer]

気候変動やエルニーニョなどの影響で、今後5年内に地球の平均気温が産業化以前より1.5度以上上昇する可能性が高まったという展望が発表された。専門家は、地球温度がティッピングポイント(臨界点)である1.5度を超えると、エネルギー・食糧・災害など3大危機が世界的に加速する可能性があると懸念した。

世界気象機関(WMO)は17日(現地時間)に公開した報告書で、「温室効果ガスとエルニーニョ現象により、今後5年間、地球の気温が記録的な水準まで急上昇するとみられる。産業化前と比べて地球気温上昇幅が1.5度に到達する確率が66%に達する」と明らかにした。国際社会は2015年のパリ協定を通じて地球気温上昇幅を1.5度に制限することに合意したが、このマジノ線が突破される可能性が高いということだ。WMOは今後5年内に地球の平均気温が1.5度以上上昇する確率を2020年には20%未満、昨年は50%と予測している。

また、これまで最も暖かかった年は2016年だが、5年内にこの記録が破られる可能性は98%に達すると予測した。このような暗い見通しが発表されたのは、温暖化が進行している状況で、今年の夏に強力なエルニーニョ現象が発生し、地球をより熱くすると予想されているからだ。エルニーニョは、東太平洋の海面温度が例年に比べて0.5度以上高い気候現象を指す。エルニーニョが発生すると、地球の温度が0.2度ほど上昇することが知られている。


WMOのペテリ・ターラス事務局長は「今後数カ月内にエルニーニョが発生すると予想されている。これは人間が引き起こした気候変動と結合して地球の温度を未知の領域に連れていくだろう」とし「これは健康、食糧安全保障、水管理および環境に広範囲な影響を及ぼすため、準備をしなければならない」と述べた。

(1)エアコンの呪い

まだエルニーニョが始まる前なのに、アジアや北米諸国はすでに春の猛暑に悩まされている。ベトナムやラオスなど東南アジア諸国は40度を超える記録的な高温現象に見舞われ、歴代記録を次々と更新した。世界的にも3月は1850年以来、史上2番目、4月は史上4番目に暑かった月として記録された。

エアコンの需要も急増している。特にインドや中国・インドネシアなど人口密集国で所得と気温が同時に上昇し、エアコンの稼働も大幅に伸びた。中国南部の雲南省は最近、40度を超える異常高温のため、数百万世帯がエアコンをつけ、すでに電力網に大きな負担を与えている。インドとバングラデシュも冷房による電力需要が急増し、一部地域で停電が発生するなど、深刻な電力不足を経験した。国際エネルギー機関(IEA)は今後10年内に全世界で10億台規模のエアコンが追加されると推定した。

エアコン需要が急増している国の中には、まだ化石燃料に頼って電気を生産している発展途上国が多い。インドの場合、全体の電力生産量の72%(2020年基準)を石炭発電で賄っている。エアコン使用の増加が温室効果ガスのさらなる排出を招き、温暖化を加速させる悪循環が発生することを懸念するのはこのためだ。世界銀行の気候変動専門家であるAbhas Jha氏はブルームバーグとのインタビューで、エアコンのエネルギー効率基準が改善されない場合、「地球は文字通り“加熱調理される(cooked)”だろう」と語った。


エアコンの呪いで“cockされてしまう”地球…5年内に「3つの復讐」来襲(2)

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