ウクライナが大攻勢を控えてロシアの極超音速ミサイル「キンジャール(kh-47)」迎撃に注力する中、ロシアは米国が支援した地対空防空体系「パトリオット」を打撃するなど、先端武器を破壊する乱打戦が生じている。大攻勢の前に機先を制するための攻防という見方が出ている。
◆米国「ロシアの空襲でウクライナのパトリオット損傷」
16日(現地時間)のロイター通信・ウォールストリートジャーナル(WSJ)などによると、米高官2人はこの日午前、ロシアの集中空襲でウクライナ首都キーウにあるパトリオットミサイル防衛体系が損傷したとみられると明らかにした。ただ、破壊されたのではなく依然として作動していると強調した。
匿名を求めた米高官は「わが政府とウクライナ関係者がパトリオットミサイル防衛体系を修理する最も良い方法について話している」とし「現在のところ(修理のために)ウクライナからこの武器を撤収する必要はないとみられる」と伝えた。
米国家安全保障会議(NSC)のジョン・カービー戦略広報調整官は「パトリオットミサイル防衛体系が損傷したという報告は確認することができない」としながらも「米国がウクライナに支援した武器は戦闘で損傷したり摩耗したりする」と述べた。
これに先立ちロシア国防省はこの日午前、極超音速ミサイル「キンジャール」の高精密打撃でキーウに配備されたパトリオットミサイル防衛体系を爆破したと明らかにした。
パトリオットミサイル防衛体系は「ミサイルを撃つミサイル」で、敵軍が発射した飛行物体(巡航ミサイル、短距離弾道ミサイル、航空機)が目標物に到達する前に撃墜する防空体系。現在の武器市場で米国の最も競争力がある防空システムの一つに挙げられる。
パトリオットミサイル防衛体系は最大8基の発射台をはじめ、発電設備などで構成され、発射台ごとにミサイル迎撃体が4つ入る。費用は最大11億ドル(約1500億円)と推定される。CNNによると、ウクライナは先月中旬、米国とドイツからパトリオットミサイル防衛体系をそれぞれ1基ずつ受け、少なくとも2基を保有している。
◆ロシア「英提供のストームシャドーミサイル迎撃」
またロシア国防省はこの日、英国が今月初めにウクライナに供与したと明らかにした長距離巡航ミサイル「ストームシャドー」7基も迎撃したと発表した。
英仏が共同開発したステルス巡航ミサイルストームシャドーは戦闘機から発射され、射程距離が250キロを超過する長距離ミサイル。敵のレーダー探知を避け、低高度に落ちた後に標的に向かうシステムだ。費用は1基あたり254万ポンド(約4億3200万円)という。
◆ウクライナ、プーチン大統領が自慢したキンジャール破壊
ウクライナもこの日、ロシアによる空襲で極超音速ミサイル 「キンジャール」6基を含むミサイル18基を迎撃したと明らかにした。ウクライナ軍当局者はこの日の空襲について「最短時間に最多のミサイルを浴びせる最高強度だった」とし「ミサイルやドローンなどをすべて破壊し、信じがたい勝利をおさめた」と伝えた。
ただ、ショイグ露国防相はキンジャール破壊などウクライナ側の主張を強く否定した。
ウクライナは今月初めからパトリオットミサイル防衛体系でキンジャールを迎撃したことを積極的に伝えている。6日にはクウクライナのミコラ・オレシチュク空軍司令官がキンジャールを撃墜したと主張し、12日にはビタリ・クリチコ・キーウ市長がウクライナ軍が撃墜したキンジャールの残骸を取材陣に公開した。
キンジャールはプーチン露大統領が2018年に開発を発表し、「天下無敵」と表現した次世代空対地ミサイルだ。最大射程距離が2000キロ、最高速度マッハ10(時速1万2000キロ)で核弾頭を搭載できる。極超音速飛行と回避機動のため迎撃が難しい。1基あたりの価格は5000万-1億ドル。ロシアは昨年3月の開戦初期から随時キンジャールを発射している。
一方、欧州民主主義・人権監視機構の欧州評議会(CoE)およそ40カ国の首脳は16日、アイスランドの首都レイキャビクに集まり、ロシアがウクライナ戦争で招いた被害登録リストの作成について議論した。
英国のスナク英首相とオランダのルッテ首相はこの日、CoE首脳会議中に会談し、ウクライナにF-16戦闘機を供与するための「国際的な連合」結成を決議した。
◆米国「ロシアの空襲でウクライナのパトリオット損傷」
16日(現地時間)のロイター通信・ウォールストリートジャーナル(WSJ)などによると、米高官2人はこの日午前、ロシアの集中空襲でウクライナ首都キーウにあるパトリオットミサイル防衛体系が損傷したとみられると明らかにした。ただ、破壊されたのではなく依然として作動していると強調した。
匿名を求めた米高官は「わが政府とウクライナ関係者がパトリオットミサイル防衛体系を修理する最も良い方法について話している」とし「現在のところ(修理のために)ウクライナからこの武器を撤収する必要はないとみられる」と伝えた。
米国家安全保障会議(NSC)のジョン・カービー戦略広報調整官は「パトリオットミサイル防衛体系が損傷したという報告は確認することができない」としながらも「米国がウクライナに支援した武器は戦闘で損傷したり摩耗したりする」と述べた。
これに先立ちロシア国防省はこの日午前、極超音速ミサイル「キンジャール」の高精密打撃でキーウに配備されたパトリオットミサイル防衛体系を爆破したと明らかにした。
パトリオットミサイル防衛体系は「ミサイルを撃つミサイル」で、敵軍が発射した飛行物体(巡航ミサイル、短距離弾道ミサイル、航空機)が目標物に到達する前に撃墜する防空体系。現在の武器市場で米国の最も競争力がある防空システムの一つに挙げられる。
パトリオットミサイル防衛体系は最大8基の発射台をはじめ、発電設備などで構成され、発射台ごとにミサイル迎撃体が4つ入る。費用は最大11億ドル(約1500億円)と推定される。CNNによると、ウクライナは先月中旬、米国とドイツからパトリオットミサイル防衛体系をそれぞれ1基ずつ受け、少なくとも2基を保有している。
◆ロシア「英提供のストームシャドーミサイル迎撃」
またロシア国防省はこの日、英国が今月初めにウクライナに供与したと明らかにした長距離巡航ミサイル「ストームシャドー」7基も迎撃したと発表した。
英仏が共同開発したステルス巡航ミサイルストームシャドーは戦闘機から発射され、射程距離が250キロを超過する長距離ミサイル。敵のレーダー探知を避け、低高度に落ちた後に標的に向かうシステムだ。費用は1基あたり254万ポンド(約4億3200万円)という。
◆ウクライナ、プーチン大統領が自慢したキンジャール破壊
ウクライナもこの日、ロシアによる空襲で極超音速ミサイル 「キンジャール」6基を含むミサイル18基を迎撃したと明らかにした。ウクライナ軍当局者はこの日の空襲について「最短時間に最多のミサイルを浴びせる最高強度だった」とし「ミサイルやドローンなどをすべて破壊し、信じがたい勝利をおさめた」と伝えた。
ただ、ショイグ露国防相はキンジャール破壊などウクライナ側の主張を強く否定した。
ウクライナは今月初めからパトリオットミサイル防衛体系でキンジャールを迎撃したことを積極的に伝えている。6日にはクウクライナのミコラ・オレシチュク空軍司令官がキンジャールを撃墜したと主張し、12日にはビタリ・クリチコ・キーウ市長がウクライナ軍が撃墜したキンジャールの残骸を取材陣に公開した。
キンジャールはプーチン露大統領が2018年に開発を発表し、「天下無敵」と表現した次世代空対地ミサイルだ。最大射程距離が2000キロ、最高速度マッハ10(時速1万2000キロ)で核弾頭を搭載できる。極超音速飛行と回避機動のため迎撃が難しい。1基あたりの価格は5000万-1億ドル。ロシアは昨年3月の開戦初期から随時キンジャールを発射している。
一方、欧州民主主義・人権監視機構の欧州評議会(CoE)およそ40カ国の首脳は16日、アイスランドの首都レイキャビクに集まり、ロシアがウクライナ戦争で招いた被害登録リストの作成について議論した。
英国のスナク英首相とオランダのルッテ首相はこの日、CoE首脳会議中に会談し、ウクライナにF-16戦闘機を供与するための「国際的な連合」結成を決議した。
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