アシアナ航空の機内食に異物が混入していて乗客が歯を損傷する事件が発生した。



航空業界によると、Ａさんは先月１６日、ハワイ・ホノルル発仁川（インチョン）行きアシアナ航空ＯＺ２３１便の旅客機に搭乗した後、機内食として提供されたビビンパを食べている途中、歯３本を損傷した。歯２本は垂直にひびが入り、１本はエナメル質損傷という診断を受けたと、Ａさんは伝えた。


Ａさんは「ビビンパのナムルの上にコーヒーカップの破片と推定される異物があった」とし「よく見ずに混ぜ、食べている途中にガリガリという音がしたので驚いて吐き出したところ、破片があった」と主張した。このビビンパはハワイ現地の機内食製造業者がアシアナ航空に供給したという。

Ａさんは事故直後、アシアナ航空に抗議して補償を要求したが、アシアナ航空側は４、５月間の治療費に限り補償可能で、その後の治療は補償が難しいという立場を明らかにしたという。

Ａさんは「歯は原状復旧できず（損傷が）さらに進行する可能性があり、抜歯後のインプラントなどもあり得る」とし「機内食を食べて歯がひび割れしたのは事実であり、因果関係の出発点」と反発した。

アシアナ航空はＡさんと補償を協議中としながらも、後遺症などで未来に発生する可能性がある治療費は補償が難しいという立場だ。アシアナ航空側は「歯の診療には全額補償する方針だが、客が要求する未来に追加で発生する可能性がある治療費については因果関係の証明などが難しく、補償は難しい」とし「異物混入の経緯は調査中」と説明した。