尹錫悦大統領が26日(現地時間)、米ワシントンDCホワイトハウス近くの迎賓館でテスラのイーロン・マスク最高経営責任者(CEO)と接見している。尹大統領はこの日の接見で「韓国はテスラ社がギガファクトリーの運営で最高の効率性を上げられる国」とし、テスラの投資を求めた。カン・ジョンヒョン記者
韓国戦争(朝鮮戦争)の時に血で結ばれた軍事同盟から2011年の自由貿易協定(FTA)批准による経済同盟へと拡大したのに続き、先端技術・サイバー・宇宙同盟へと更にアップグレードすることになった。
大統領室は「両首脳間に『世界平和と繁栄に寄与する正義の韓米同盟』のビジョンに対する確固たる共感が構築された」と評した。
韓米両国は「次世代核心・新興技術対話」を新設することにした。韓国国家安保室長と米国国家安保補佐官が主導する両国国家安全保障会議(NSC)間の高位級コントロールタワーで先端技術協力を総括する。これにより半導体やバッテリー、バイオ、デジタル経済、量子など先端技術分野の協力を図ることにした。 極微細領域のクォンタムから無限宇宙まで大統領室とホワイトハウスが直接管理する広範囲な協力の礎石を置いたことになる。
今年下半期の第一回会議を皮切りに、毎年両国が交互に開催する方針だ。
同盟の外縁は陸海空の戦場を越えてサイバー宇宙に広がる。両国は共同声明で「同盟がサイバー空間に適用されるということを認識し『韓米戦略的サイバー安保協力フレームワーク』を締結することにした」と述べた。
サイバー敵対勢力の抑止に向けた協力を拡大し、核心基盤施設のサイバー安保を強化することにした。北朝鮮のサイバー外貨収益遮断のための情報共有も拡大することにした。両国はまた、商業宇宙協力の強化を促し、次第に宇宙危険や脅威に対応して協力を増進することで合意した。韓米相互防衛条約のサイバー・宇宙領域適用に関する具体的協議にも入る方針だ。
人的交流と人文学・社会科学および科学・技術・工学・数学(STEM)分野の未来世代のための教育協力も拡大される。両国は計6000万ドル(約80億円)を共同出資し、同盟70周年を迎えた今年を記念する意味で、それぞれ2023人の両国の学生を支援するプログラムを推進することにした。
両国は韓米同盟を「グローバル包括的戦略同盟」と規定した。対北朝鮮問題を越えて気候危機への対応、原子力エネルギーの平和的利用、エネルギー安保危機の克服、カーボンニュートラル目標の達成などにおける協力強化に合意した。
半導体を含むクリーンエネルギーや先端産業などの互恵的サプライチェーン生態系を構築するなど経済安保協力も増進し、民主主義首脳会議開催など地域・グローバル協力も固めることにした。
大統領室は「堅固な軍事・安保協力を土台に経済安保と技術革新が国力を左右する時代に対応するために両国間包括的分野の戦略的協力を本格強化することで合意した」と説明した。ただ、一部では中国とロシアに対する総合的な戦略が見えない部分は残念だという声もあがっている。
魏聖洛(ウィ・ソンナク)元韓半島(朝鮮半島)平和交渉本部長は、「同盟強化や北朝鮮核阻止には確かに成果があった」としつつも、「戦略資産の韓半島展開の際、中国とロシアにも脅威になり得るだけに、どのような反応が出るかもう少し見守らなければならない」と述べた。
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