江陵(カンヌン)の山火事発生から5時間が過ぎた11日午後1時ごろ、台風並みの強風が吹き荒れると飛行機が離陸するような騒音が森を埋め尽くした。あちこちで木が倒れていた。どうにか生き残った高さ10メートルを超える木にもあっという間に火が燃え移った。視野が届く地面全体が赤い火炎に囲まれていた。空は白い煙がいっぱいにあふれていた。
江陵市アンヒョン洞のある村では城の形をした2階建てのペンションがすぐにでも崩れ落ちそうに真っ黒に焼けていた。瞬間的に強い風が吹くと屋根の上にあった鉄板がそのまま飛んで行き近くに駐車していた自動車を襲った。内部の什器類は跡形もなくすべて焼けた。50メートルほど離れた木造ペンションは屋根が焼け落ちていた。ペンション裏の韓屋もすべて焼けてしまい村全体がまるで爆撃を受けたようだ。韓屋の主人のチェ・ホヨンさん(75)は「40年以上暮らしてきた韓屋なのに思い出が入った写真1枚すら持ち出せなかった」と話した。
山火事はこの日午前、江陵市蘭谷洞(ナンゴクドン)から始まった。最初に火を発見したというチョ・ウンヒョンさん(69)は「午前8時ごろテレビを見ていたら突然停電になり、ドアを開けて出て行ったところ松の木が電線の上に倒れて白っぽい煙が出ていた。すぐ下のワラビ畑に火が広がり、シャベルで土を掘り起こして火を消したが、風がとても強くて消すことができなかった。人が飛ばされるほどの風が吹いた」と話した。チョさんの家と車2台はすべて焼けた。
午後1時30分ごろには火は8.8キロメートル先に達した。江陵市全域で文字通り死闘が繰り広げられた。風に乗ってあっという間に広がった火のため住民たちはほとんどが体ひとつで燃える村を離れなければならなかった。江陵市苧洞(チョドン)に住むキム・ヨンサムさん(52)は「午前8時30分ごろに遠くのゴルフ場の近くに煙が見え、まさかここまでくるかと思ったが30分で家の近所に火が見え家族と体ひとつで避難した。家とペンション3棟がすべて焼けた」と話した。アンヒョン洞の住民チェ・ネギュさん(78)は「火が家まで広がるのを見て逃げ出したら隣りはすでに焼けていた。町中が火の海だ。家に犬も置いて出てきたが孫娘が『犬をどうして助けられなかったのか』と涙を流すのでとても心が痛い」として涙声で話した。
住民らは強風に飛んでいく火の粉や煙とも戦わなければならなかった。苧洞でペンションを運営するイさん(44)さんは「避難する間にも火の粉が度々飛んできて車が爆発しないだろうかと恐怖に震えた。煙のため目の前の車道が見えず非常灯だけどうにか見えた。30分走って視野が確保された。ペンションはほぼ全焼状態」と話した。
火が広がる方向にある学校と病院にいた人たちは恐怖に震えた。アンヒョン洞の鏡浦台(キョンポデ)小学校の児童71人と併設の幼稚園の園児11人は火災発生地と離れた草堂(チョダン)小学校に避難した。続けて午前10時ごろにはすべての児童を保護者に引き渡した。鏡浦台小学校のキム・ドンウォン校長は「午前9時少し前にすでに西側の空に煙が立ち上っていた。子どもたちが怖がって泣いたりもした」と話した。また、新英(シニョン)小学校と連谷(ヨンゴク)小学校、沙川(サチョン)中学校など江陵市内の9校が短縮授業をした。教職員は児童らが帰宅した後、学校の塀などに水をかけ火が広がらないように措置した。発火地点から約1キロメートル離れた江陵栗谷病院は強風で外壁がはがれる被害を受けた。
江陵市アンヒョン洞のある村では城の形をした2階建てのペンションがすぐにでも崩れ落ちそうに真っ黒に焼けていた。瞬間的に強い風が吹くと屋根の上にあった鉄板がそのまま飛んで行き近くに駐車していた自動車を襲った。内部の什器類は跡形もなくすべて焼けた。50メートルほど離れた木造ペンションは屋根が焼け落ちていた。ペンション裏の韓屋もすべて焼けてしまい村全体がまるで爆撃を受けたようだ。韓屋の主人のチェ・ホヨンさん(75)は「40年以上暮らしてきた韓屋なのに思い出が入った写真1枚すら持ち出せなかった」と話した。
山火事はこの日午前、江陵市蘭谷洞(ナンゴクドン)から始まった。最初に火を発見したというチョ・ウンヒョンさん(69)は「午前8時ごろテレビを見ていたら突然停電になり、ドアを開けて出て行ったところ松の木が電線の上に倒れて白っぽい煙が出ていた。すぐ下のワラビ畑に火が広がり、シャベルで土を掘り起こして火を消したが、風がとても強くて消すことができなかった。人が飛ばされるほどの風が吹いた」と話した。チョさんの家と車2台はすべて焼けた。
午後1時30分ごろには火は8.8キロメートル先に達した。江陵市全域で文字通り死闘が繰り広げられた。風に乗ってあっという間に広がった火のため住民たちはほとんどが体ひとつで燃える村を離れなければならなかった。江陵市苧洞(チョドン)に住むキム・ヨンサムさん(52)は「午前8時30分ごろに遠くのゴルフ場の近くに煙が見え、まさかここまでくるかと思ったが30分で家の近所に火が見え家族と体ひとつで避難した。家とペンション3棟がすべて焼けた」と話した。アンヒョン洞の住民チェ・ネギュさん(78)は「火が家まで広がるのを見て逃げ出したら隣りはすでに焼けていた。町中が火の海だ。家に犬も置いて出てきたが孫娘が『犬をどうして助けられなかったのか』と涙を流すのでとても心が痛い」として涙声で話した。
住民らは強風に飛んでいく火の粉や煙とも戦わなければならなかった。苧洞でペンションを運営するイさん(44)さんは「避難する間にも火の粉が度々飛んできて車が爆発しないだろうかと恐怖に震えた。煙のため目の前の車道が見えず非常灯だけどうにか見えた。30分走って視野が確保された。ペンションはほぼ全焼状態」と話した。
火が広がる方向にある学校と病院にいた人たちは恐怖に震えた。アンヒョン洞の鏡浦台(キョンポデ)小学校の児童71人と併設の幼稚園の園児11人は火災発生地と離れた草堂(チョダン)小学校に避難した。続けて午前10時ごろにはすべての児童を保護者に引き渡した。鏡浦台小学校のキム・ドンウォン校長は「午前9時少し前にすでに西側の空に煙が立ち上っていた。子どもたちが怖がって泣いたりもした」と話した。また、新英(シニョン)小学校と連谷(ヨンゴク)小学校、沙川(サチョン)中学校など江陵市内の9校が短縮授業をした。教職員は児童らが帰宅した後、学校の塀などに水をかけ火が広がらないように措置した。発火地点から約1キロメートル離れた江陵栗谷病院は強風で外壁がはがれる被害を受けた。
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