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亡命したロシア情報将校「プーチン大統領、携帯電話やネットのない情報真空状態」

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

ロシアのプーチン大統領

「プーチン大統領は世の中との連絡を絶った。バンカー官邸で情報真空状態で暮らしながら自身と家族の命だけ大切にする。(こうした)戦争犯罪者の大統領に従うのを中断し戦争をやめるよう声を上げなければならない」。

プーチン大統領を近くで補佐していたロシア連邦警護局(FSO)のグレブ・カラクロフ元情報将校がプーチン大統領の健康状態と偏執症的性格などについて公開し、ウクライナ戦争を終わらせなければならないと訴えたとAP通信が4日に伝えた。

◇プーチン大統領、携帯電話やネット使用しない


軍事宇宙士官学校を卒業したカラクロフ氏は2009年にFSOに入り約13年にわたりプーチン大統領に暗号化された通信を提供した。彼は昨年10月に家族とともにトルコを経て西側の国に脱出した後、プーチン政権の腐敗を暴く非営利団体であるドシエセンターにプーチン大統領について暴露した。カラクロフ氏は最近ロシアから西側に亡命した最高位の情報将校の1人だ。

カラクロフ氏はプーチン大統領が「情報真空状態」にあると伝えた。彼は「13年間プーチン大統領が携帯電話やインターネットを使うのを一度も見たことがない。彼はすべての情報を最も近い人たちから得て事実上情報真空状態で暮らしている」とした。

プーチン大統領の情報孤立はコロナ禍でさらに激しくなったという。カラクロフ氏は「プーチン大統領は以前は活気に満ちて活動的だったのに、2020年以降のコロナ禍で世の中と自身を遮断し現実に対する考えがゆがんでいった。21世紀にまともな精神状態の人ならウクライナ戦争が起きるように放っておかなかっただろう」と強調した。

カラクロフ氏によると、プーチン大統領は健康を極度に気にしている。最近まで15~20分の行事でも2週間の厳格な防疫を順守させ、2週間隔離した職員だけ同じ部屋で仕事ができるようにした。プーチン大統領の補佐官は依然として1日に何度もPCR検査を受けているという。

ただし、プーチン大統領の健康に深刻な問題があるのではないと強調した。健康上の理由で海外出張が取り消されたのは1~2回だけで他の70代の人より健康な方だとした。

◇暗殺恐れセキュリティに執着

プーチン大統領が暗殺を恐れてセキュリティを徹底させる偏執症的な姿も紹介した。例えばプーチン大統領が滞在するモスクワ、サンクトペテルブルク、バルダイ、ソチなどすべての官邸の執務室を同じく整えたが、これは彼が正確にどこにいるのかわからないようにするためだという。海外に行く時は秘密が保障された対話ができる高さ約2.5メートルの電話ブースを持って行く。昨年10月のカザフスタンとの首脳会談時にロシア大使館内に爆弾退避所を設置するなど防空にも一層気を遣う状態という。

このほかロシア反体制派活動家のアレクセイ・ナワリヌイ氏が暴露したプーチン大統領の豪華な宮殿やヨットなどと、プーチン大統領が明らかにしていない2人の娘がいるのも事実だと話した。

カラクロフ氏は2014年のクリミア併合の際にプーチン政権に失望を感じた。彼は「当時クリミアに行って人々と直接会ったが併合に対する賛否は半々だった。ところが100%近い賛成が出てきてその時初めてプーチン政権に疑いを持った」とした。その後昨年のウクライナ侵攻を見てロシアを離れることを決めた。

カラクロフ氏は「戦犯であるプーチン大統領に従って生きたくなく、娘をもっと良いところで育てたかった。同僚がもっと多くの証拠を出して戦争を止められるように助けてくれることを望む」と頼んだ。彼は現在ロシア内務省の犯罪容疑者公開データベースに指名手配者と登録されている。



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