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米国、極超音速ミサイル探知衛星を初打ち上げ…中露朝の脅威に対応

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

米国宇宙開発庁(SDA)のミサイル追跡用人工衛星打ち上げ [SDAホームページ キャプチャー]

米国防総省傘下の宇宙開発庁(SDA)が2日(現地時間)、極超音速ミサイルを探知・追跡するための人工衛星を初めて打ち上げた。ロシア、中国、北朝鮮の極超音速ミサイル脅威に対応するための措置と解釈される。

SDAはこの日、声明を出し、「低地球軌道で先端ミサイルの脅威の追跡を含め、弾力的なネットワーク機能で戦闘機を支援する『トランシェ(Tranche)0』の初打ち上げに成功した」と明らかにした。この日、米カリフォルニア州ヴァンデンバーグ宇宙軍基地で該当人工衛星10基を搭載したスペースXの「ファルコン9」ロケットが打ち上げられ、該当衛星は約1000キロの軌道に無事に到着したと、SDAは伝えた。

トランシェ0はミサイル監視・追跡衛星8基と戦術データ伝送・連結衛星20基で構成される。この日は28基の衛星のうち一次として10基が打ち上げられた。10基のうちスペースXが製作した2基は弾道ミサイルと極超音速ミサイルを探知して追跡する役割をし、ヨークスペースシステムズが製作した残り8基は感知データを地上に伝送する任務を遂行する。今回打ち上げられた衛星は軌道飛行しながら一定期間の点検過程を経た後、今年夏から先端ミサイル追跡試験を含む軍事訓練を支援する。


トランシェ0の2次打ち上げは6月に計画されている。米国は運用・評価試験段階のトランシェ0の打ち上げを完了すれば、来年末からトランシェ1の実戦配備を始める。トランシェ1はミサイル監視・追跡衛星35基、データ伝送・連結衛星126基、戦術示範衛星12基で構成される。米国は今後、小型衛星できめ細かく連結した衛星ネットワークを構築し、極超音速ミサイル探知および追跡能力を強化する方針だ。

米国が今まで使用してきたミサイル防衛衛星は赤道上空約3万5000キロで主に短距離ミサイルや大陸間弾道ミサイル(ICBM)を探知するために打ち上げられたもので、音速より5倍以上も速い極超音速ミサイルの探知および追跡には困難があった。ロシアは先月9日、ウクライナ戦場でキンジャール極超音速ミサイル6発を発射し、中国は2021年の試験発射に続いて極超音速ミサイル「東風-17」を昨年末に多数配備した。北朝鮮も昨年1月、最大高度60キロで1000キロ飛行に成功するなど、中露朝はこの武器の開発および実戦配備を加速している。

一方、ロシアは新型原子力魚雷「ポセイドン」を搭載する潜水艦師団を太平洋艦隊に編成すると、ロイター通信が3日報じた。通信によると、ロシア国防省筋は「特別原子力潜水艦師団を来年12月末または2025年上半期までにカムチャッカ半島に構成することにした」と話した。

極東カムチャッカ半島にはロシア太平洋艦隊の核弾頭ミサイル潜水艦基地がある。水中ドローンと魚雷の特性を共に持つ「ポセイドン」は核弾頭や通常弾頭の搭載が可能で、原子力エンジンを動力とするロシアの最新武器。



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