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「北朝鮮の石油密輸、その背後に中国『三合会』…国際犯罪組織通じて核能力高める」(1)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
北朝鮮の石油密輸に中国犯罪組織の三合会が介入している状況が把握された。2017年に精製油輸入を制限する国連安全保障理事会(安保理)の制裁が発効した後、北朝鮮は三合会や日本のヤクザなど多国籍犯罪組織を活用した精巧な密輸方式を活用していると、フィナンシャルタイムズ(FT)が29日(現地時間)報じた。

FTは英シンクタンク王立防衛安全保障研究所(RUSI)と共同で、北朝鮮まで石油が移動した経路を追跡した。その結果、北朝鮮の石油密輸過程に三合会の支派「14K三合会」が関与していることが確認された。

◆三合会関連のタンカー、20回以上も北朝鮮へ


FTによると、昨年9月25日午前10時39分、「ユニカ号」という名称のタンカーが北朝鮮南浦港(ナムポハン)西側の海上で北朝鮮の船舶と並んだ。3時間ほどケーブルで連結された両船では違法な石油搬入と推定される作業が行われた。FTは「ユニカ号は香港から北朝鮮に直行する外国船舶の一つ」とし「2019年以降、少なくとも23回は北朝鮮または北朝鮮の排他的経済水域に航海した」と伝えた。

ユニカ号は事実上14K三合会の指揮を受ける船舶と疑われている。この船の所有主である香港石油貿易商ゲリー・トーが14K三合会と深い関係を持つからだ。FTは「トーは『マカオのカジノ王』と呼ばれたアルビン・チャウ(周<火卓>華)サンシティグループ創業者のビジネスパートナーだが、チャウは14Kのリーダー」とし「トーが運営する金関連会社の役員の一人も14K三合会の組織員であることが明らかになった」と伝えた。

14K三合会は三合会の中でも最も悪辣な組織として知られている。「折れた歯」と呼ばれるボスの尹国駒は1998年5月、マカオ版「犯罪との戦争」と呼ばれた大々的な犯罪組織取り締まり過程で逮捕され、2012年に出所した。FTは「米国当局はチャウを尹国駒の後継者とみている」と伝えた。

◆「マカオのカジノ王アルビン・チャウ、北朝鮮密輸ネットワークの核心」

チャウはマカオのカジノ界で影響力も持つ人物として知られる。2007年にインターネット賭博事業を通じてギャンブル業界に飛び込んだ後、マカオに20以上のカジノを所有して運営した。

2021年11月に中国本土を対象に遠征賭博とオンライン賭博を斡旋した容疑などで逮捕された後、1月に1審で懲役18年を言い渡されて収監中だ。FTとRUSIは「(今回の調査を通じて)東アジア全域で企業と個人が北朝鮮とつながっていることを見せる100以上の会社と不動産、船舶、個人などを確認した」とし「このネットワークの核心人物がチャウ会長」と伝えた。

三合会が北朝鮮との石油密輸ネットワークを形成したのは2017年12月の国連安保理制裁以降だ。安保理は当時、北朝鮮の精製油輸入を年間50万バレルに制限する制裁を加えた。ヒュー・グリフィス元国連北朝鮮制裁委員会調整官はFTに「安保理の制裁以降、国際監視が強化され、単純な密輸組織は消えた」とし「これを受け、精巧な形態の密輸能力を備えた多国籍犯罪組織が北朝鮮の密搬入核心ネットワークに浮上した」と説明した。FTは「米国の制裁対象である北朝鮮銀行の子会社がマカオの事業家から数千万ドル相当の石油を購入した」とし、この事業家もチャウおよび三合会と関係がある人物だと指摘した。


「北朝鮮の石油密輸、その背後に中国『三合会』…国際犯罪組織通じて核能力高める」(2)

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