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「母さん、3日間連絡取れなかったら警察に届出て」…韓国人8人を監禁していた中国の組織

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

フィリピン・アンヘレス地域のコリアンデスク。[写真 中央フォト]

フィリピン・アンヘレスで中国系犯罪組織によって2カ月間監禁されていた韓国人がコリアンデスク(海外で起きた韓国人関連の事件を担当する警察の部署)と現地警察の合同作戦で無事救出された。

◆1カ月700万ウォン(約70万円)まで稼ぐことができるという求人広告に…

26日、警察庁によると、忠清南道保寧(チュンチョンナムド・ポリョン)に住む40代男性Aさんがフィリピンに出国したのは今年7月末。Aさんは警察に「もともと現地に住む知人の店運営を助けるためにフィリピンに向かったが、1カ月700万ウォンまで稼ぐことができるという内容の求人広告を見て中国組織に合流した」と陳述した。しかしAさんが行き着いたのはフィリピンを拠点にして不法オンライン賭博サイトを運営する中国系犯罪組織だった。彼らは約200人の組織員を率いていた。組織内で犯行への加担を強要されたため脱退意思を明らかにしたが、この過程で2カ月間建物の外に一切出て行くことができなかったという。組織員は電気拷問の映像まで見せてAさんを脅迫して暴行を加えた。


警察がAさんの所在把握に出ることになったのは息子を心配した母親が14日午後4時ごろ、近くの警察署(保寧警察署)と外交部に届出たためだ。母親は同日午後12時ごろから息子と連絡が切れた状態だった。Aさんは一週間前の7日、母親に「3日間連絡が取れなくなったら大統領に申告してほしい。巨大中国組織だ」という言葉を残したという。警察庁からこの内容について伝達を受けたコリアンデスクが、監禁場所として特定された3階規模の事務室建物内部に進入したのは午後11時30分。関連の届出が入って7時間半後のことだった。

◆警察強制進入に驚いた犯罪組織、残りの7人を解放

フィリピン警察と該当場所に出動したコリアンデスクはAさんが監禁されているという事実を確認してAさんを救出した。ところが解放されたAさんが駐フィリピン大使館警察駐在官に打ち明けた話は驚くような内容だった。同じ場所に7人の韓国国民が監禁されている」という内容だった。これに伴い、フィリピン警察庁との2次作戦協議が始まった。幸い現地捜査機関の追加的な強制進入を懸念した中国系組織が翌日7人を解放した。警察はAさんを15日0時ごろ韓国に帰国させたことに続き、残り7人に対しても身辺保護と帰国を支援する方針だ。

警察によると、現在フィリピン全域で中国系不法賭博組織員による中国人の殺人・拉致事件が頻発しているという。韓国人も関連組織に介入している情況が確認されるというのが警察庁説明だ。警察庁は国外逃避犯人の送還と韓国人対象凶悪犯罪共助捜査のために2012年からフィリピン・コリアンデスクを運営している。コリアンデスクは現地海外同胞保護業務も担当している。警察関係者は「海外犯罪組織がオンライン求人広告で韓国国民を誘い、脅迫と監禁を日常的に行いながら韓国国民に犯行を強要する事例が多いことから格別に留意してほしい」と呼びかけた。



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