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北朝鮮の戦術核弾頭公開に米国「同盟の安保ために軍事力備える」

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

北朝鮮の戦術核弾頭「火山31」公開

北朝鮮が最近、新しく開発した戦術核弾頭(火山31)を公開するなど核武力示威を強化している中、米国政府が「対話政策は変わらないが、米国と同盟は必要な軍事力量を備えるしかない」とし、韓米連合訓練の必要性を強調した。

米国家安全保障会議(NSC)のジョン・カービー戦略広報調整官は28日(現地時間)の記者会見で「朝鮮半島の検証可能な非核化を達成する外交的方法を探すために北朝鮮政権と条件なく対話しようという我々の希望は変わっていない」としながらも「北朝鮮はいかなる対話の意志も見せていない」と批判した。

したがって「米国と同盟の韓国、日本の安保のために必要な軍事力量と体制を整えるしかない」とし「大規模な連合訓練が準備態勢に役に立つだろう」と強調した。続いて「米国は北朝鮮が何をしているのか状況をさらによく認知するために、より多くの情報力量を投入した」と伝えた。


北朝鮮国営メディアは前日、金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長が核兵器研究所の「火山31」戦術核弾頭を視察し「核兵器生産に拍車を加えるべき」と指示したと、視察写真を載せて報道した。

オースティン米国防長官も北朝鮮の挑発に迅速かつ断固対応すると明らかにした。オースティン長官はこの日、米上院軍事委員会の公聴会に出席し「北朝鮮のいかなる挑発にも、韓国と日本に対する我々の拡大抑止約束は確実」とし「北朝鮮が挑発すれば朝鮮半島と周辺米軍が直ちに対応できる『ファイトトゥナイト(常時戦闘態勢)』を整える」と強調した。

マーク・ミリー米統合参謀本部議長も北朝鮮の相次ぐミサイル試験と核兵器開発は米国と同盟に脅威だとし、韓国との連携を強調した。ミリー議長は「過去70年間そうだったように、北朝鮮の挑発を抑止するために韓国と肩を並べている」と述べた。

米下院軍事委員会所属のモールトン議員は韓国など同盟が核武装をしないよう拡大抑止力を確実にすべきだと主張した。モールトン議員は「米国の強力な核抑止は敵を相手にするだけでなく、同盟に提供する核の傘のため世界の戦略的安定に非常に重要な役割をする」とし「米国が核抑止で敵の脅威を相殺しなければ、韓国など同盟に核が拡散する可能性があり、これは中国とロシアがする行動ほど深刻に受け止めなければいけない」と指摘した。

一方、米国は核兵器統制条約「新戦略兵器削減条約(新START)」履行義務を停止したロシアに対し、米国も自国の核弾頭数を公開しないと28日、発表した。NSCの報道官は「国際法に基づき米国はロシアが新START協定の義務をまた履行するよう誘導するため、ロシアの協定違反に比例して対応する権利がある」と明らかにした。

米国とロシアが2010年に締結した新STARTは両国が配備できる核弾頭数を1550個以下に制限している。両国は協定の履行を確認するため毎年、双方間の核施設を査察し、核弾頭や運搬体の数など核兵器資料を共有する。

両国間の査察は2020年3月にコロナが大流行して以降、暫定的に停止された。その後、ロシアは査察を再開しようという米国の要請を拒否し、先月21日、プーチン露大統領がロシアの新START義務履行を停止すると宣言した。



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