「近い将来、私たちの世代が再び新型コロナウイルス感染症(新型肺炎)のようなパンデミックを経験する可能性があります」
23日午後、ソウル中区のプレジデントホテルで開かれた韓国疾病管理庁「新型感染症パンデミックに備えた中長期計画専門家討論会」で、最初の発題者として出た疾病管理庁のチョン・トンニョン危機対応総括課長が国家レベルの新型感染症中長期計画を迅速に設けなければならないと述べた理由だ。チョン課長は「今後25年以内に新型コロナよりさらに大きなパンデミックが発生する可能性がある」という研究結果を引用し、このように話した。
◇疾病庁「次のパンデミックに備え、急がなければならない」
疾病庁によると、韓国国内の新型感染症は2003年のSARS(重症急性呼吸器症候群)→2009年の新型インフルエンザ→2015年のMERS(中東呼吸器症候群)→2019年の新型コロナウイルスの順で発生した。感染症が巡ってくる周期を調べると、6年→6年→4年かかっている。確認された感染者はそれぞれ3人、1万5160人、186人、3000万人だった。これにより、「周期は徐々に短くなっているが、流行規模はさらに大きくなっている」というのが疾病庁の分析だ。チョン課長は「新型感染症大流行の周期が徐々に短くなっており、(新型感染症は)私たちのそばに常に存在する危険」と述べた。
疾病庁は新型コロナが安定の局面に入った今から、パンデミックに備えた計画を設けなければならないと見ている。「新型コロナウイルスの次のパンデミック『感染症X(Disease X、新型感染症)』に備えなければならない」ということだ。
「感染症X」はWHO(世界保健機関)が2018年2月から使用し始めた用語で、将来パンデミックを起こしかねない仮想の新型感染症を指す。未知の存在のため、未知数を意味するアルファベット「X」を用いる。
この日の討論会で予測された感染症Xの候補としては、鳥インフルエンザ(AI)の人体感染症や病毒性の高いRNAウイルスの人獣共通感染などが挙げられた。チョン課長は「(次の感染症は)発生規模と社会的波及効果が大きいため、全社会的な対応能力と呼吸器感染症対応能力の高度化が必要だ」と述べた。
◇新種のパンデミックに備えた中長期計画、5月初めに発表
この日の討論会は、新型コロナ対応の成果と限界点に対する分析を基に、次のパンデミックに備えるための主要課題を専門家と共に議論するために設けられた。
次の発題では統合監視システムの構築により新型感染症を早期に感知・予防しなければならないという提言が出た。発題者の東国(トングク)大学医学部のイ・グァン教授は「国内の感染症監視システムだけでなく、海外の情報収集・分析機能も強化する必要がある」と述べた。
嘉泉(カチョン)大学医学部のチョン・ジェフン教授は防疫対応力量改善のために大規模データベース統合・改善事業が必要だと説明した。さらに、戦略的危機コミュニケーションを担当する専担組織の設立と大規模感染者管理のための人材拡充や力量強化も重要だと述べた。
翰林(ハルリム)大学医学部のイ・ジェガプ教授は、十分な病床確保のために国家指定入院病床を重症診療が可能な構造に再編しなければならないと述べた。また、すべての病院の集中治療室を個室として構成するよう長期的な支援体系を設けるべきだという意見を出した。
延世(ヨンセ)大学医学部の成百麟(ソン・ベンニン)教授は、ワクチンと治療剤、診断の研究開発力量を強化するための戦略が必要だとした。成教授は「国家主導型で迅速にワクチンを開発するために共用技術プラットフォームを官民協力で構築するなど、ガバナンスを再編しなければならない」と述べた。
疾病庁は、関連部署と共にこの日の討論会で議論された内容をもって中長期計画を樹立し、最終確定した内容を5月初めに発表する予定だと述べた。
23日午後、ソウル中区のプレジデントホテルで開かれた韓国疾病管理庁「新型感染症パンデミックに備えた中長期計画専門家討論会」で、最初の発題者として出た疾病管理庁のチョン・トンニョン危機対応総括課長が国家レベルの新型感染症中長期計画を迅速に設けなければならないと述べた理由だ。チョン課長は「今後25年以内に新型コロナよりさらに大きなパンデミックが発生する可能性がある」という研究結果を引用し、このように話した。
◇疾病庁「次のパンデミックに備え、急がなければならない」
疾病庁によると、韓国国内の新型感染症は2003年のSARS(重症急性呼吸器症候群)→2009年の新型インフルエンザ→2015年のMERS(中東呼吸器症候群)→2019年の新型コロナウイルスの順で発生した。感染症が巡ってくる周期を調べると、6年→6年→4年かかっている。確認された感染者はそれぞれ3人、1万5160人、186人、3000万人だった。これにより、「周期は徐々に短くなっているが、流行規模はさらに大きくなっている」というのが疾病庁の分析だ。チョン課長は「新型感染症大流行の周期が徐々に短くなっており、(新型感染症は)私たちのそばに常に存在する危険」と述べた。
疾病庁は新型コロナが安定の局面に入った今から、パンデミックに備えた計画を設けなければならないと見ている。「新型コロナウイルスの次のパンデミック『感染症X(Disease X、新型感染症)』に備えなければならない」ということだ。
「感染症X」はWHO(世界保健機関)が2018年2月から使用し始めた用語で、将来パンデミックを起こしかねない仮想の新型感染症を指す。未知の存在のため、未知数を意味するアルファベット「X」を用いる。
この日の討論会で予測された感染症Xの候補としては、鳥インフルエンザ(AI)の人体感染症や病毒性の高いRNAウイルスの人獣共通感染などが挙げられた。チョン課長は「(次の感染症は)発生規模と社会的波及効果が大きいため、全社会的な対応能力と呼吸器感染症対応能力の高度化が必要だ」と述べた。
◇新種のパンデミックに備えた中長期計画、5月初めに発表
この日の討論会は、新型コロナ対応の成果と限界点に対する分析を基に、次のパンデミックに備えるための主要課題を専門家と共に議論するために設けられた。
次の発題では統合監視システムの構築により新型感染症を早期に感知・予防しなければならないという提言が出た。発題者の東国(トングク)大学医学部のイ・グァン教授は「国内の感染症監視システムだけでなく、海外の情報収集・分析機能も強化する必要がある」と述べた。
嘉泉(カチョン)大学医学部のチョン・ジェフン教授は防疫対応力量改善のために大規模データベース統合・改善事業が必要だと説明した。さらに、戦略的危機コミュニケーションを担当する専担組織の設立と大規模感染者管理のための人材拡充や力量強化も重要だと述べた。
翰林(ハルリム)大学医学部のイ・ジェガプ教授は、十分な病床確保のために国家指定入院病床を重症診療が可能な構造に再編しなければならないと述べた。また、すべての病院の集中治療室を個室として構成するよう長期的な支援体系を設けるべきだという意見を出した。
延世(ヨンセ)大学医学部の成百麟(ソン・ベンニン)教授は、ワクチンと治療剤、診断の研究開発力量を強化するための戦略が必要だとした。成教授は「国家主導型で迅速にワクチンを開発するために共用技術プラットフォームを官民協力で構築するなど、ガバナンスを再編しなければならない」と述べた。
疾病庁は、関連部署と共にこの日の討論会で議論された内容をもって中長期計画を樹立し、最終確定した内容を5月初めに発表する予定だと述べた。
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