北朝鮮の金正恩（キム・ジョンウン）国務委員長の娘、キム・ジュエさんが１６日、大陸間弾道ミサイル（ＩＣＢＭ）発射時に着たコートがフランスの高級ブランド「クリスチャン・ディオール」製品であることが分かった。

北朝鮮メディアは、大陸間弾道ミサイル「火星１７型」の発射翌日だった１７日、金委員長とキム・ジュエさんが同行した写真を公開した。

写真を拡大してみると、キム・ジュエさんの黒いコートにはディオール製品特有の四角と菱形のパターンが見える。帽子付きの該当製品は１９００ドル（約２５万円）であることが分かった。


最近、北朝鮮で食糧難が深刻化している中、北朝鮮首脳部のぜいたく品消費が続いている。高級時計・衣類・アクセサリーなどのぜいたく品は北朝鮮に対する制裁品目でもある。

金委員長は２０２０年１０月１０日、党創建７５周年記念軍事パレードで「人民に災難を乗り越えよう」と演説し、愛民指導者として演出したが、その日１４００万ウォン（約１４２万円）台のスイスＩＷＣ社の「ポートフィノ・オートマティック」腕時計をつけたことが分かり非難を浴びた。

一方、労働党機関紙である労働新聞は２２日「国家非常危機対策委員会が２１日テレビ会議方式で招集された」と報道した。会議には経済司令塔である金徳訓（キム・ドクフン）内閣首相や全賢鉄（チョン・ヒョンチョル）党経済秘書、強純男（カン・スンナム）国防相ら軍関係者が出席した。

北朝鮮は今年、経済発展１２の重要高地のうち「穀物生産」を第１位に掲げ、農業生産量の増大にまい進している。