LGグループの故具本茂元会長(左)、LGグループの具光謨会長(中央)、フィソングループの具本綾会長。[写真 LGグループ]
一部では、具代表の夫であるブルーラン・ベンチャーズのユン・グァン代表が今回の訴訟に介入したのではないかという話も出ている。3人の母娘とユン代表は、具元会長が住んでいたソウル漢南洞(ハンナムドン)の住宅で一緒に過ごしていることが分かった。ユン代表は、米シリコンバレーで活動するベンチャーキャピタル「ブルーラン・ベンチャーズ」の創業パートナーの一人だ。最近投資に参加したグリーンラボなどポートフォリオ企業の経営悪化でユン代表側が困難に陥っているという噂が立ち、今回の訴訟がユン代表の資金難と関係があるという観測が浮上した。だが、ある財界関係者はこれに対して「ユン代表が訴訟に関与したというのは事実ではない。むしろ妻の実家と距離を置いていると聞いている」と反論した。ブルーラン側は「ユン代表は現在海外に滞在している」と明らかにした。
一歩遅れて訴訟が起きたことについては、財界では故具滋ギョン名誉会長の死亡時点と関係があるという見方もある。具名誉会長は具元会長が亡くなった翌年12月に死亡した。3人の母娘が相続過程に不満があったとしても、具名誉会長が生存している状況で伝統に逆らう訴訟を起こすのは負担だっただろうという見方だ。財界関係者は「具本俊(ク・ボンジュン)会長はLGグループに寄与度が高かったにもかかわらず、LXに系列分離を行った」として「LGオーナー家で家の伝統に逆らうことは容易ではないだろう」と話した。
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