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ルーマニア、突然米国戦車に関心…「ポーランドと大規模契約」韓国戦車に伏兵登場

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

米海兵隊が保有する戦車M1エイブラムスがLCAC(エアクッション型揚陸艇)から降り、海岸に上陸している。[写真 米軍海兵隊]

韓国の防衛産業界が戦車K2「黒豹(フクピョ)」を掲げ、新しい輸出開拓地として挙げていたルーマニアに伏兵が現れた。ルーマニアが米国製戦車に関心を示したためだ。

ルーマニア国防部のテオドール・インチカシュ兵器総局長は最近、自国軍メディアとのインタビューで「米国製戦車のM1エイブラムスを購入する意向がある」とし「議会承認手続きを申請した状態」と述べた。同メディアはルーマニアがまず希望する物量は一個大隊規模の50~60台水準で、国家間契約で推進されるとの見方を示した。

ルーマニア国防当局者のこのような発言は、韓国の防衛産業界にとっては喜ばしいものではない。K2を生産する現代ロテムはノルウェーへの輸出失敗後、ルーマニアを新市場として狙っている。K2は先月初め、ノルウェーでドイツの戦車レオパルト2A7に押され、受注に失敗した。K2は、性能はもちろん、価格でも高い評価を受けたが、ノルウェーがドイツとの友好関係を優先したため、苦杯をなめた。昨年はポーランドと1000台の輸出契約を締結し、巡航すると見られていた欧州市場の開拓に暗雲が立ち込めた。


しかし、国防部は当時「技術力で世界最高水準のドイツ戦車と同等以上だということを証明したという点から、韓国戦車の輸出展望はさらに明るくなったと判断される」と異例のコメントを出した。これには次の市場と考えていたルーマニアで肯定的な兆しがあるという点も影響を及ぼしたものと見られる。

実際、ルーマニアは保有する400台余りの戦車のうち主力戦車のT62を60台余りウクライナに共有しており、戦力補強が急務だ。また、他の保有戦車のTR-85などは老朽化に伴い交換が必要だ。

このような状況で1月末、インチカシュ局長などルーマニア軍関係者が1月末に訪韓し、現代ロテムの生産施設を視察し、K2輸出に青信号が灯ったとの見方が出た。ルーマニアのクラウス・ヨハニス大統領が近く訪韓する点も、このような見方を後押しした。

ルーマニア市場でK2のライバルとしては、米国のM1A2エイブラムス、ドイツのレオパルト2A7が挙げられる。ルーマニア軍当局者の発言だけを見れば、三つ巴の混戦の中でエイブラムスがリードした局面だ。防衛産業界の関係者は「まだ協議が本格的に始まっていないため、軽率に予断し難い」と述べた。



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