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韓国のK2戦車で武装するポーランド「ウクライナにレオパルト2支援」

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

先月6日(現地時間)、ポーランドのグディニャ海軍基地でK2戦車とK9自走砲の初入荷歓迎式が開かれた。ドゥダ大統領が祝賀のあいさつをしている。 写真=ポーランド国防省

ポーランドがウクライナにドイツ産レオパルト2戦車を支援すると宣言した。英国が進めるチャレンジャー2戦車支援など北大西洋条約機構(NATO)加盟国のウクライナ軍地上火力強化策が加速する雰囲気だ。

ポーランドのアンジェイ・ドゥダ大統領は11日(現地時間)、ウクライナ西部リビウでウクライナのゼレンスキー大統領、リトアニアのナウセダ大統領と3カ国首脳会議を行った後、レオパルト2戦車支援計画を明らかにした。ドゥダ大統領はこの日の記者会見で「ウクライナにレオパルト戦車14両を引き渡す計画」とし「(ポーランドの戦車支援をはじめ)他国もウクライナに戦車を支援し、ウクライナの防衛力が強まることを願う」と述べた。

これは、米国とドイツが戦車でなく歩兵戦闘車(IFV)支援の意思を明らかにした状況で出てきた発言だ。その間、ウクライナ政府は両国にそれぞれM1エイブラムス戦車とレオパルト2戦車の支援を要求してきた。事実上ポーランドがドイツなどに向けて戦車を支援するよう圧力を加えたということだ。


しかしポーランドがウクライナにレオパルト2戦車を送るにはドイツの承認が必要だ。ドイツは自国産武器や主要部品を輸入した国が第3国にこれを移転する場合、必ず承認を受けるよう契約に明示している。

ドイツ政府のヘーベシュトライト報道官はこの日の定例記者会見で「ドイツ政府はポーランドからレオパルト2移転要請をまだ受けていない」と明らかにした。続いて、ドイツの戦車支援の可能性を尋ねる質問に対し「当分ドイツ政府の路線変更の可能性はほとんどない」と述べた。

これは、20日にドイツのラムシュタイン米空軍基地で開かれる西側国防当局間ウクライナ支援会議の結果に基づき状況が変わることもある、という意味でもある。今回の会議にはNATO加盟国はもちろん、韓国・日本側の代表も出席するとみられる。

◆ポーランド、K2最大1000両導入

120ミリ滑腔砲を装着したレオパルト2戦車は、エイブラムス戦車と共に西側の第3世代戦車を代表する。2003年にアフガニスタンでカナダ軍のレオパルト2戦車が対戦車地雷を踏んで爆発したが、被害者が出なかったほど防護力が優れている。

ポーランド軍は現在レオパルト2系列の戦車250両を運用中だ。ほとんど旧型(A4・A5)だが、2020年からドイツのラインメタルと協力してポーランド内で改良化を進めている。

ポーランド政府はウクライナ戦争が始まって以降、ロシア軍に対応するため機甲戦力を強化している。このため韓国のK2戦車を最大1000両導入する予定だ。このうち180両は韓国で生産し、残りはポーランド現地で免許生産する計画だ。初回の物量10両はすでに先月6日、ポーランドに到着し、検収と戦力化を進めている。

峨山政策研究院のヤン・ウク研究委員は「ポーランドがK2戦車の導入を急ぐ状況であり、新型戦車の確保とウクライナ戦争の長期化などでレオパルト2戦車の支援規模はさらに増える可能性がある」とし「生産国のドイツの立場としては難しいかもしれないが、反対もしにくいのが実情」と話した。

その間、ウクライナ軍は捕獲したロシア軍戦車数百両とポーランドやチェコが供与した旧ソ連製T-72戦車などを運用してきた。ウクライナ政府は「ロシアの占領から領土を解放するには西側のタンク300両が必要だ」と主張するなど戦車の支援を呼びかけてきた。

これに対し最近フランスは火力が強い偵察用装甲車AMX-10RCをウクライナに供与すると明らかにした。英国はチャレンジャー2戦車10両を支援する意思を表している。フィナンシャルタイムズは11日、「スナク英首相がウォレス国防相に戦車供与などの支援協力を急ぐよう指示した」と伝えた。

半面、ドイツのショルツ首相は「戦車を支援しよう」という連立パートナー(緑の党)の主張にもかかわらず慎重な態度だ。これは戦車支援がロシアには攻撃武器支援の拡大として映り、NATOが紛争に巻き込まれかねないという懸念のためだ。バイデン米政権も同じ理由で戦車支援要求に対する返答を拒否する状況だ。

一方、ポーランドとリトアニアの首脳は今回の首脳会議で、ウクライナの欧州連合(EU)およびNATO加盟への支援を再確認した。リトアニアはウクライナ軍に対する弾薬支援も約束した。



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