サムスン電子がメモリー事業で2月に2兆ウォン(約2000億円)台の営業赤字を出したことが分かった。昨年下半期からの「半導体寒波」で20年ぶりの最悪の赤字が懸念されている。
中央日報の取材を総合すると、サムスン電子メモリー事業部は今年1、2月に3兆ウォンほどの営業赤字が出ていると推定される。匿名を求めた複数の業界関係者は「サムスン電子の内部で1-3月期にメモリー事業で最大4兆ウォンの損失が出るという報告があったと聞いている」と話した。関係者らは「ファウンドリー(半導体委託生産)で収益が出ているが、まだ規模は小さく、メモリー事業の大規模な赤字をカバーするレベルでない。半導体(DS)部門で1-3月期に2兆ウォン以上の営業損失が避けられないという声が出ている」と伝えた。
業績の大半をメモリーに依存するSKハイニックスはさらに厳しい冬を送っている。市場ではSKハイニックスが今年1-3月期に4兆ウォン台の赤字になるという見方もある。昨年10-12月期、サムスン電子半導体部門の営業利益は前年同期比97%減の2700億ウォンだった。SKハイニックスは1兆7012億ウォンの営業赤字を出した。1月の半導体輸出はメモリー半導体の価格下落と需要減少が重なり、前年同期比で44.5%急減した。
DRAMとNAND型フラッシュメモリーの価格は今年に入って下落が続いている。代表的なDRAM相場のパソコン用DRAM汎用製品(DDR4 8Gb)の平均固定取引価格は今月1.81ドルと、4年前(6.74ドル)に比べて4分の1水準に落ちている。
目の前には暗雲が垂れ込めている。市場調査会社トレンドフォースによると、DRAMの価格はさらに今年1-3月期に20%、4-6月期に11%下落すると予想される。NAND型フラッシュメモリーも同じ期間にそれぞれ10%、3%落ちる見込みだ。DRAM価格は昨年下半期に34%急落した。
さらに米国がサムスン電子とSKハイニックスの中国内メモリー生産・投資に規制を強化するという見方があり、状況は最悪に向かっている。サムスン電子は中国でNAND型フラッシュメモリーの40%を、SKハイニックスはDRAMの50%、NANDの20%を生産している。工程転換のタイミングを逃す場合、莫大な損失が避けられない。
サムスン電子では今年1-3月期、20年来の最悪「アーニングショック(業績衝撃)」が現実化している。サムスン電子がメモリー事業で年間赤字となったのは1990年代を除いて2001年と2008年だけだ。2001年10-12月期には情報技術(IT)バブル崩壊後に半導体で2120億ウォンの赤字を出した。グローバル金融危機当時の2008年10-12月期には6900億ウォンの営業赤字となった。
企業別に「酷寒の冬」への対応には差がある。グローバル「DRAM3強構図」で2、3位のSKハイニックスと米マイクロンは人為的減産を公式化し、供給縮小の信号を送っている。
ただ、サムスン電子は明確な人為的減産なく正面突破するという戦略だ。中長期の需要に備えて半導体技術競争力と市場支配力を維持するために当面の損失は覚悟するということだ。サムスン電子は今年の設備投資と研究開発投資額を例年水準に維持するという。最近は子会社のサムスンディスプレイから20兆ウォンを借り入れた。
半導体サイクルが過去より短くなり、人工知能・ビッグデータ・クラウドなど新産業で需要が急増するというのが期待の要素だ。依然としてメモリー半導体は半導体製品別の市場規模でロジック半導体を抑えて最大の比率を占める。
SKグループの崔泰源(チェ・テウォン)会長は27日(現地時間)、スペイン・バルセロナで開幕した「MWC2023」で記者らに対し、半導体不況について「サイクルが短くなったため、近いうちに上向くと期待する」と話した。漢陽大の朴在勤(パク・ジェグン)融合電子工学部教授は「次世代DRAM DDR5などゲームチェンジャーが登場するなど従来のメモリー半導体の概念が変わり、さらに拡張される傾向」とし「今は高性能・高容量メモリー開発に死活をかける時期」と述べた。
中央日報の取材を総合すると、サムスン電子メモリー事業部は今年1、2月に3兆ウォンほどの営業赤字が出ていると推定される。匿名を求めた複数の業界関係者は「サムスン電子の内部で1-3月期にメモリー事業で最大4兆ウォンの損失が出るという報告があったと聞いている」と話した。関係者らは「ファウンドリー(半導体委託生産)で収益が出ているが、まだ規模は小さく、メモリー事業の大規模な赤字をカバーするレベルでない。半導体(DS)部門で1-3月期に2兆ウォン以上の営業損失が避けられないという声が出ている」と伝えた。
業績の大半をメモリーに依存するSKハイニックスはさらに厳しい冬を送っている。市場ではSKハイニックスが今年1-3月期に4兆ウォン台の赤字になるという見方もある。昨年10-12月期、サムスン電子半導体部門の営業利益は前年同期比97%減の2700億ウォンだった。SKハイニックスは1兆7012億ウォンの営業赤字を出した。1月の半導体輸出はメモリー半導体の価格下落と需要減少が重なり、前年同期比で44.5%急減した。
DRAMとNAND型フラッシュメモリーの価格は今年に入って下落が続いている。代表的なDRAM相場のパソコン用DRAM汎用製品(DDR4 8Gb)の平均固定取引価格は今月1.81ドルと、4年前(6.74ドル)に比べて4分の1水準に落ちている。
目の前には暗雲が垂れ込めている。市場調査会社トレンドフォースによると、DRAMの価格はさらに今年1-3月期に20%、4-6月期に11%下落すると予想される。NAND型フラッシュメモリーも同じ期間にそれぞれ10%、3%落ちる見込みだ。DRAM価格は昨年下半期に34%急落した。
さらに米国がサムスン電子とSKハイニックスの中国内メモリー生産・投資に規制を強化するという見方があり、状況は最悪に向かっている。サムスン電子は中国でNAND型フラッシュメモリーの40%を、SKハイニックスはDRAMの50%、NANDの20%を生産している。工程転換のタイミングを逃す場合、莫大な損失が避けられない。
サムスン電子では今年1-3月期、20年来の最悪「アーニングショック(業績衝撃)」が現実化している。サムスン電子がメモリー事業で年間赤字となったのは1990年代を除いて2001年と2008年だけだ。2001年10-12月期には情報技術(IT)バブル崩壊後に半導体で2120億ウォンの赤字を出した。グローバル金融危機当時の2008年10-12月期には6900億ウォンの営業赤字となった。
企業別に「酷寒の冬」への対応には差がある。グローバル「DRAM3強構図」で2、3位のSKハイニックスと米マイクロンは人為的減産を公式化し、供給縮小の信号を送っている。
ただ、サムスン電子は明確な人為的減産なく正面突破するという戦略だ。中長期の需要に備えて半導体技術競争力と市場支配力を維持するために当面の損失は覚悟するということだ。サムスン電子は今年の設備投資と研究開発投資額を例年水準に維持するという。最近は子会社のサムスンディスプレイから20兆ウォンを借り入れた。
半導体サイクルが過去より短くなり、人工知能・ビッグデータ・クラウドなど新産業で需要が急増するというのが期待の要素だ。依然としてメモリー半導体は半導体製品別の市場規模でロジック半導体を抑えて最大の比率を占める。
SKグループの崔泰源(チェ・テウォン)会長は27日(現地時間)、スペイン・バルセロナで開幕した「MWC2023」で記者らに対し、半導体不況について「サイクルが短くなったため、近いうちに上向くと期待する」と話した。漢陽大の朴在勤(パク・ジェグン)融合電子工学部教授は「次世代DRAM DDR5などゲームチェンジャーが登場するなど従来のメモリー半導体の概念が変わり、さらに拡張される傾向」とし「今は高性能・高容量メモリー開発に死活をかける時期」と述べた。
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