統一部の権寧世(クォン・ヨンセ)長官は、北朝鮮が8日の軍事パレードなどを通じてキム・ジュエ氏の露出を増やしていることで拡散している「キム・ジュエ後継者説」に対し慎重な立場を明らかにした。
権長官は15日の国会外交統一委員会全体会議で、北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長の娘とされるキム・ジュエ氏が軍事パレードで「主席壇」に上がるなど破格の動きを見せていることと関連し、「特定人物よりは金正恩と(金氏)一家に対する忠誠をさらに固めるための措置ではないかと思う」と話した。
権長官は続け、北朝鮮がジュエ氏の露出を増やしていることに対し「北朝鮮が3・4代世襲を早くから準備し、金正恩といわゆる『白頭血統』を中心にした体制結束を固めるための措置と考える。いまは(後継説と関連して)いかなる部分も特定していない」と説明した。
金正恩の2番目の娘とされるジュエ氏は軍事パレードで金委員長と並んで金日成(キム・イルソン)広場の主席壇に上がり軍事パレードを見守った。特に北朝鮮メディアは軍事パレードで北朝鮮の権力を象徴するジュエ氏の『白馬』が金正恩の白馬の後についていく場面を放映した。軍事パレード直後にはジュエ氏の写真を入れた切手の図案を公開したりもした。
これをめぐり内外の専門家の間ではジュエ氏が4代世襲の対象になるのではないかとの観測が出ている。だが権長官はこれに対し「メディアや学者全体を見ればジュエ氏を後継者とする見方も多いが、まだ慎重に見るべきとの立場も多い」と話した。
その上で「金正恩の年齢、北朝鮮体制の家父長的性格などを考慮すれば女性に世襲するだろうかという疑問も多くある」として慎重論の根拠に家父長的な北朝鮮社会の特性とまだ30代にすぎない金正恩の年齢などを挙げた。
韓国統一部が発刊した『北朝鮮主要人物情報2022』を中央日報が分析した結果、昨年10月基準で北朝鮮の主要人物(党副部長、次官、軍上将以上)の323人のうち女性は15人にすぎなかった。割合では4.6%だ。また、過去に金正日と金正恩が後継者に浮上した時期がそれぞれ38歳と26歳だった点を考慮すると、10代初めのジュエ氏を後継者と特定するには時期的にも差が大きい。
権長官はまた、金正恩がジュエ氏のほかに2010年生まれの長男と性別不明の第3子がいるというこれまでの観測に対しても「これまではジュエ氏の上に息子がおり、その下の子どもは性別がはっきりしないということだったが、キム・ジュエと呼ばれる娘以外に確認されたものはない」として慎重な立場を明らかにした。
一方、権長官は北朝鮮の食料事情と関連しては「最近食料事情が良くないようだ」とし、国際的制裁とコロナ局面の中で核・ミサイル開発と挑発を続けてきた北朝鮮の経済状況が困難に直面した可能性を示唆した。権長官はしかし未確認の取材源を引用して「開城(ケソン)でも餓死者が続出している」と伝えた一部メディアの報道に対しては「それでも餓死者が続出するほどではないとみる」と話した。
権長官は15日の国会外交統一委員会全体会議で、北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長の娘とされるキム・ジュエ氏が軍事パレードで「主席壇」に上がるなど破格の動きを見せていることと関連し、「特定人物よりは金正恩と(金氏)一家に対する忠誠をさらに固めるための措置ではないかと思う」と話した。
権長官は続け、北朝鮮がジュエ氏の露出を増やしていることに対し「北朝鮮が3・4代世襲を早くから準備し、金正恩といわゆる『白頭血統』を中心にした体制結束を固めるための措置と考える。いまは(後継説と関連して)いかなる部分も特定していない」と説明した。
金正恩の2番目の娘とされるジュエ氏は軍事パレードで金委員長と並んで金日成(キム・イルソン)広場の主席壇に上がり軍事パレードを見守った。特に北朝鮮メディアは軍事パレードで北朝鮮の権力を象徴するジュエ氏の『白馬』が金正恩の白馬の後についていく場面を放映した。軍事パレード直後にはジュエ氏の写真を入れた切手の図案を公開したりもした。
これをめぐり内外の専門家の間ではジュエ氏が4代世襲の対象になるのではないかとの観測が出ている。だが権長官はこれに対し「メディアや学者全体を見ればジュエ氏を後継者とする見方も多いが、まだ慎重に見るべきとの立場も多い」と話した。
その上で「金正恩の年齢、北朝鮮体制の家父長的性格などを考慮すれば女性に世襲するだろうかという疑問も多くある」として慎重論の根拠に家父長的な北朝鮮社会の特性とまだ30代にすぎない金正恩の年齢などを挙げた。
韓国統一部が発刊した『北朝鮮主要人物情報2022』を中央日報が分析した結果、昨年10月基準で北朝鮮の主要人物(党副部長、次官、軍上将以上)の323人のうち女性は15人にすぎなかった。割合では4.6%だ。また、過去に金正日と金正恩が後継者に浮上した時期がそれぞれ38歳と26歳だった点を考慮すると、10代初めのジュエ氏を後継者と特定するには時期的にも差が大きい。
権長官はまた、金正恩がジュエ氏のほかに2010年生まれの長男と性別不明の第3子がいるというこれまでの観測に対しても「これまではジュエ氏の上に息子がおり、その下の子どもは性別がはっきりしないということだったが、キム・ジュエと呼ばれる娘以外に確認されたものはない」として慎重な立場を明らかにした。
一方、権長官は北朝鮮の食料事情と関連しては「最近食料事情が良くないようだ」とし、国際的制裁とコロナ局面の中で核・ミサイル開発と挑発を続けてきた北朝鮮の経済状況が困難に直面した可能性を示唆した。権長官はしかし未確認の取材源を引用して「開城(ケソン)でも餓死者が続出している」と伝えた一部メディアの報道に対しては「それでも餓死者が続出するほどではないとみる」と話した。
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