◇米・ＮＡＴＯ「戦闘機より戦車の支援が優先」

西側諸国はウクライナが繰り返し要求している戦闘機の支援に対しては慎重な立場だ。この日、英フィナンシャル・タイムズ（ＦＴ）はロシアがウクライナとの国境地域にジェット戦闘機やヘリコプターなどを集結させていることが西側情報当局によって確認されたと報じた。これに関連してオースティン長官は「現在（ロシアの動きは）目撃されていないが、ロシアは多くの航空機を保有している」とし「ウクライナの防空能力を支援するために我々ができるすべてのことをするべきだと強調してきたことがこのような理由のため」と話した。その一方で「戦闘機の支援議論は行われたか」という質問に「今日発表する内容はない」と答えた。

ＮＡＴＯのイェンス・ストルテンベルグ事務総長もこの日開かれたＮＡＴＯ緊急防衛相会議に先立ち「プーチン大統領が平和を準備しているという兆候を見せてはおらず、かえって激しい戦争、新たな空襲を準備している」としながらも「戦闘機の支援は急ぎの問題ではない。（提供が）約束されているレオパルト主力戦車をウクライナに届けることが最優先順位」と話した。ＮＡＴＯ加盟国はこの日の会議で主力戦車をはじめとする武器体系をウクライナに迅速に提供する方案について議論した。


◇ＮＡＴＯ「フィンランド・スウェーデン、可能な限り早く加盟国批准受けるべき」

一方、ストルテンベルグ事務総長はトルコ（テュルキエ）がスウェーデンに先立ちフィンランドの加入から批准する可能性について尋ねる質問に「フィンランドとスウェーデンが同時に批准を受けることは重要な問題ではない」とし「重要な問題は両国がどちらもできるだけはやく正式加盟国として批准を受けること」と話した。「同時加入」よりも手続きだけが迅速に行われる国から単独加入が可能だと解釈できると見ることができる発言だ。ＡＰ通信も「ストルテンベルグ事務総長の発言は両国が同時に加入しなければならないというＮＡＴＯの長年のコンセンサスとは開きがある」と報じた。

トルコは最近スウェーデンで起きた反トルコデモに怒りを示しながらスウェーデンのＮＡＴＯ加入同意の立場を撤回すると圧迫している。ＮＡＴＯが新たな加盟国を迎えるにはトルコを含めてメンバー国３０カ国の全員一致同意が不可欠だ。これについてスウェーデンのウルフ・クリステルソン首相はこの日、「今も変わらずフィンランドとＮＡＴＯ同時加入を希望している」としながら「これはＮＡＴＯにとっても大きな利益になる」と話した。


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