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BTS・NCT・NewJeans抱えるK-POP超大手…CNN「ユニバーサル・ワーナーに匹敵」

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

BTS

HYBE(ハイブ)がイ・スマンのSMエンターテインメントの持株14.8%を買い入れ、防弾少年団(BTS)、EXO、NCTなどを有するK-POP超大型企画会社の誕生が可視化された。カカオエンターテインメントと戦略的提携を模索していたSMの現経営陣は「敵対的M&A(買収合併)に反対」と反発した。SMを背負ってK-POPを越えて「グローバル・ポップ」の大物として浮上するHYBEか、SMによりエンタメ超大手企業として上場するカカオか。SMを巡るHYBEとカカオの激しい持株競争が繰り広げられている。

来月の定期株主総会を前に、最も有力なSMのオーナーはHYBEだ。HYBEは取締役推薦に関する検討に入った。12日、HYBEは「まだ最終リストを確定していない」としたが、業界ではHYBEのパン・シヒョク理事会議長とADOR(アドア)のミン・ヒジン代表などがSMの新しい理事候補として名前が挙がっている。

HYBEとSMが手を結べば、グローバルK-POP市場を掌握する巨大企業が誕生する。昨年、韓国のアルバム販売トップ5のうち、BTS・NCTドリーム・SEVENTEENなどが同じ釜の飯を食べるファミリーになる。


CNNによると、K-POPデジタル音源の海外流通および広報専門企業DFSB Kollective(コレクティブ)役員のバーニー・ジョーは、HYBEとSMの出会いを「ワンツーパンチ」と表現した。彼は「K-POP史上、私が聞いたニュースの中で最も大きな波及力を起こすだろう」とし「主要レコードレーベル・ビッグ3のソニー、ユニバーサル、ワーナーミュージックと肩を並べることもできる」との見方を示した。

HYBEとSMは昨年、サークルチャートアルバム販売トップ10に▼HYBE所属のBTS、SEVENTEEN、TOMORROW X TOGETHER▼SM所属のNCTドリーム、NCT127、aespaの6組が入り、彼らだけで韓国アルバム市場で32.7%のシェアを占めた。

ファンも自ずと1つのプラットフォームに集まることになる。HYBEのWeverse(ウィバース)とSMのディアユーが統合すれば、国内外の人気アーティストが総集合した巨大ファンプラットフォームが誕生する。

業界では2つの巨大企画会社の相乗効果に注目している。キム・ジャッカ大衆音楽評論家は「HYBEとSMが手を結びK-POP史上類例のない巨大IP(知識財産権)の生産が可能になる段階に到達した」と評した。

BTSの成長に支えられ、急激に規模を拡大してきたHYBEは、SMを通じて自社に足りなかったK-POPの遺産を確保することができる。SMの28年は韓流の歴史と同じだ。1990年代にH.O.T.から始まり、2000年代にBoA・東方神起が日本進出し、K-POP市場を開拓した。その後、少女時代・SHINee・EXO・NCTなど大型グループが続いた。キム・ドホン大衆音楽評論家は「HYBEは規模としては既に3大企画会社を超えて久しいが、大衆の認識の中では3大あるいは4大事務所の1つだった」とし「今回の取引でHYBEの最大の成果は、SMを設立したイ・スマンプロデューサーから要請を受けたという『大義名分』とSMから始まったK-POPの流れに編入することになった『歴史』だろう」と分析した。

HYBEはBTSを発掘し、K-POPを世界トップクラスに引き上げた経験がある。以後、様々なレーベルを介してSEVENTEEN・TOMORROW X TOGETHER・NewJeans・LE SSERAFIMなど人気グループのラインナップをしっかり備えてきた。サークルチャートのキム・ジヌ首席研究委員は「3~4年前、SMが北米などで海外市場を開拓しようとした時、『あなたたちがコリアNo.2か。じゃあ、一緒にやればいいね』と言われ、仕事がしやすかったと言う。HYBEはすでにBTSによってグローバル・サプライチェーンが整っているから、SMのIPを乗せて送るだけで良い」と述べた。

ただ、SMをめぐる経営権紛争はまだ終わっていない。HYBEがイ・スマン元総括の持株を買収しても、カカオの反撃によって状況がどう変わるか分からないためだ。

カカオとしては、アーティスト・プールの拡張と長年の念願であるカカオエンターテインメント上場の意味で絶対にSMが必要だ。SMの第1、2世代アイドルIPまで確保すれば、貧弱だったK-POPアーティストIPが豊かになり、カカオが有するウェブトゥーン・公演などの事業との連係も活発にすることができる。カカオは追加持株購入計画はまだ出していない。

専門家らはプロデューサー個人や一部の経営陣により市場や企業が揺らぐ状況を憂慮している。キム・ジヌ委員は「日本はアーティスト(歌手)が中心になっているが、韓国はSMのイ・スマン、JYPのJ.Y.Park(パク・ジニョン)、YGのヤン・ヒョンソク、HYBEのパン・シヒョクなどカリスマ性のあるプロデューサーが会社を引っ張っていく」とし「このため高速成長が可能だったが、長期的に音楽市場が先進化するためにはプロデューサー1人に依存するシステムを変えなければならない」と述べた。

キム・ジャッカ評論家は「今回の取引はSMよりはイ・スマン、HYBEよりはパン・シヒョクに利益がある」とし「巨大企画会社の誕生により、ただでさえ大変な中小企画会社、インディーズ音楽界、1990年代歌手の居場所が一層減りかねない」と懸念を示した。



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