ロシア民間傭兵会社ワグネル・グループ最高幹部のエフゲニー・プリゴジン氏が傭兵として囚人を募集することを中止したと主張した。

ロイター通信によると、プリゴジン氏は９日（現地時間）、自身のＳＮＳを通じて「ワグネル・グループによる囚人募集が完全に中止された」と明らかにした。

ワグネル・グループは昨年２月、戦争が始まって以来、ロシアの刑務所を回りながら傭兵を集めた。戦場で６カ月を生き残れば赦免するという条件をつけたという。


先月、ロシア当局はワグネル・グループが提示した条件通り、６カ月間戦場で生存した囚人出身の傭兵２４人を赦免したと発表した。

ワグネル・グループは囚人傭兵の規模は公開しなかった。

米情報当局は、ワグネル・グループが約４万人の囚人傭兵をウクライナに配置したものとみている。ウクライナ戦争に参戦中のワグネル・グループの傭兵が約５万人とされる。傭兵５人のうち４人を囚人出身で満たしたわけだ。

ワグネル・グループの傭兵たちは最近、ウクライナのドネツク州のバフムートをはじめ東部戦線で行われているロシア側の攻勢を主導しているという。

ウクライナ軍人たちの証言によると、ワグネル・グループの傭兵たちは戦場で凄惨な待遇を受けているという。

ワグネルの傭兵たちは進撃に失敗した場合、処刑される恐れがあるという脅迫を受け、実際に集団虐殺された後、遺体が戦線に捨てられたりもする。

ウクライナのシンクタンク国防戦略センターによると、ロシア軍司令部が最近バフムート地域で戦術を変え、軍人が長時間戦闘に投入されるが、１０時間攻撃を続けなければならない場合もある。

最近、英紙ガーディアンは、ロシアの傭兵が上官をスコップとみられる物で集団暴行する姿が捉えられたと報じた。ガーディアンは、今回の事件がロシア傭兵部隊の士気が落ちたことを如実に見せていると伝えた。