俳優ユ・アインがプロポフォールを常習投薬していた容疑で警察の調査を受けていることが伝えられ、囲碁ファンらが９日、「ユ・アインの潔白が立証されるまで映画『勝負』の公開を無期限延期することをネットフリックスに強く促す」という声明を出した。

４－６月期に公開予定だった映画『勝負』は韓国囲碁の伝説であり師弟関係であるチョ薫鉉（チョ・フンヒョン）と李昌鎬（イ・チャンホ）の勝負を描く。師匠であるチョ薫鉉役は俳優イ・ビョンホンが、弟子の李昌鎬はユ・アインが演じた。

これに対し囲碁ファンらはこの日、掲示板サイト「ＤＣインサイド」の囲碁掲示板に声明を出し「プロポフォールの常習投薬疑惑を受ける俳優ユ・アインが李昌鎬の若い頃を演じるということは、李昌鎬の名誉を大きく損ねる恐れがある」と明らかにした。


その上で、「囲碁ファンの間で李昌鎬のニックネームは『石仏』で、彼の思慮深く愚直な囲碁の気風に対する賛辞でつけられた別名。世界大会優勝回数２１回で歴代１位、世界最年少国内総合棋戦タイトル獲得、世界最年少世界総合棋戦優勝など韓国囲碁界に大きな足跡を残した」と紹介した。

ソウル警察庁によると、警察は６日に麻薬類管理法違反容疑でユ・アインを呼んで調査した。警察はユ・アインに対し複数の病院を回ってプロポフォールの処方を受けた理由などを尋ねたという。

向精神性医薬品の流通を監視する食品医薬品安全処は、最近ユ・アインが「牛乳注射」と呼ばれる睡眠麻酔剤プロポフォールを処方されている点に疑いがあるとして警察に捜査を依頼したという。ユ・アインは現在出国が禁止された状態だ。

ユ・アインの所属事務所ＵＡＡは８日、「ユ・アインは最近プロポフォールと関連して警察の調査を受けた。すべての調査に積極的に協力しており、問題になる部分に対しては積極的に釈明する予定だ。心配をかけて申し訳ない」という公式立場を出した。