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グーグルが唯一征服できない国…ここに韓国IT産業の強みがある(2)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
ネイバーはAI半導体企業のヒュリオサAIに投資すると同時にサムスン電子とも手を組んだ。ネイバーとサムスン電子は昨年12月にAI半導体協力に向けたタスクフォースをスタートした。ネイバーのハイパークローバを速く軽く駆動させるためのAI半導体ソリューションをサムスン電子とともに開発するということだ。

ビッグテック企業が出した言語モデルを活用してAIサービスを出すスタートアップも相次いで登場する。Wrtnテクノロジースはネイバーのハイパークローバを使ったAI作文補助ソリューション「Wrtnトレーニング」を出し、スキャッターラボはGPT-2を利用した対話形チャットボットを作っている。

KAISTのキム・ジンヒョン名誉教授は「超巨大AIは圧倒的に多くのデータで学習しなければならず規模の戦い。公開されたソースを利用して速くB2Cサービスを作り生態系に参加することが重要だ」と話す。


◇「ブルーオーシャン」非英語圏に挑戦

韓国企業が狙う市場は非英語圏。カカオブレーンはKoGPTの英語・日本語モデルだけでなく、ベトナム語やマレーシア語など東南アジア市場用に拡張していく計画だ。Wrtnテクノロジースは作文AIの日本語、フランス語、スペイン語サービスも開発する方針だ。

多様なITサービスを開発・運営した経験はもうひとつの競争力だ。ベンチャー投資会社イエロードッグのユ・ジェヨンAI研究員は「チャットGPTの模倣よりは既存モデルの限界を克服するサービスアイデアで競争力を見付なければならない」と話した。超巨大AIモデル競争が米中対決の様相に広がり、データ・技術の国境紛争が頻繁なのも韓国には機会だ。海外売り上げを得ているあるAIスタートアップ創業者は「韓国は価格では米国より、セキュリティでは中国より競争力がある『第3の地帯』で競争力がある」と話した。

◇商用化・高費用・人材が課題

技術と資本、インフラの格差は明確だ。通常AI言語モデルの性能は人間の脳のシナプスのようにAIでも情報伝達媒介役割をするパラメーター(媒介変数)で計るが、2020年に発表されたGPT-3のパラメーターが1750億個で、2021年にMS・エヌビディアが公開したMT-NLGのパラメーターが5300億個だった。ネイバーのハイパークローバのパラメーターは2040億個、LGの「エクサワン」は3000億個水準だ。

超巨大AIを駆動するためのクラウドインフラとコンピューティング費用も軽視できない。ネイバーはエヌビディアのスーパーコンピュータを購入してネイバークラウドが独自に運営しており、カカオはグーグルクラウドを使う。3日のネイバーの業績発表でチェ・スヨン代表は「上半期中にサーチGPTを出したい」としながらも「まだ費用効率化の側面で検討課題が多い」と話した。AI競争力では大量学習がカギだが、ネイバーのような大企業も費用負担は無視できないのが現実だ。

すでに1億人が使っているチャットGPTはこれを基盤に急成長している。ミスをしてもユーザーのフィードバックを受けて反映する「強化学習」がいまこの瞬間にも行われている。ネイバークラウドAIラボのハ・ジョンウ所長は「超巨大AIは資本と人材が大量に必要な特性上、学界よりは企業が中心。超巨大AI開発企業の研究投資と産学協力がスムーズにできるよう政策支援が切実だ」と話した。


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