北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長が、「戦争準備態勢完備」と「戦闘訓練拡大」を指示した。
北朝鮮の国営メディアは7日、金委員長が前日の6日に労働党本部で開かれた党中央軍事委員会拡大会議を主宰し、「2023年度主要軍事・政治課題と軍建設方向に対する展望的問題が深く討議された」として金委員長のこうした指示事項を報道した。
金委員長の公開活動は、新年初日に金日成(キム・イルソン)主席・金正日(キム・ジョンイル)総書記の遺体が安置された錦繍山(クムスサン)太陽宮殿参拝から36日ぶりだ。金委員長の戦争準備指示が北朝鮮の軍創建75周年の2月8日を契機に強行する可能性が大きい軍事パレード直前に出てきたという点で注目を浴びた。
専門家らは概ね軍事パレード直前に開いた今回の会議に対し「昨年末の全員会議決定を後押しするための後続措置を重点的に議論しただろう」という見方を明らかにした。特に今月末から本格的に始まる韓米合同訓練に対する対応案が話し合われた可能性があるとの分析を出した。
統一研究院のオ・ギョンソプ研究委員は「金委員長が年末の全員会議で『行動へ移るための具体化された対米・対敵対応方向が宣明された』と明らかにしただけに今春の韓米合同訓練を契機に具体的な行動に出ると予想される。核・ミサイルだけでなく無人機のような新しい形態の軍事的脅威を見せる可能性が大きい」と話した。
ただ北朝鮮は全員会議で「核」や「対敵闘争」などを明示しながら「2023年を戦争動員準備と実戦能力向上で転換を起こす年にしなければならない」という具体的目標を提示したのとは違い、今回は金委員長が指示したという戦争準備と関連した具体的内容を紹介しなかった。
北朝鮮が軍事パレードを控えて具体的挑発内容を隠したような態度を取った背景に対しては、軍事パレードで出る金委員長のより直接的で強いメッセージを意識してトーンを調節したものという分析が出ている。
慶南(キョンナム)大学極東問題研究所のイム・ウルチュル教授は「対外的強対強正面対決と関連した直接的メッセージは金正恩の建軍節75周年記念演説に注目しなければならない。もし演説をするならば年末の全員会議で明らかにした『核武力と国防発展の変革的戦略』のような具体的な内容が出てくる可能性を排除することはできない」と話した。
軍事パレードで出る金委員長のメッセージを推察できる端緒はこの日の記事とともに公開された会議写真で見つかった。
北朝鮮メディアはこの日記事とともに、金委員長の後方に「朝鮮民主主義人民共和国ミサイル総局」という文字とマークが刻まれた旗が配置された写真を公開した。マークには北朝鮮の新型大陸間弾道ミサイル(ICBM)の火星17型と推定されるミサイルが地球の上を飛んで行く姿と原子などの姿が形象化されている。
ミサイル総局はこれまで核・ミサイル挑発を主導してきた機関と推定されるが、今回のように間接的な方式を含めて北朝鮮メディアを通じミサイル総局の実体が表に出たのは初めてだ。写真に写るミサイル総局の旗は全北朝鮮軍を指揮する労働党旗のすぐ横に配置されている。北朝鮮軍内での地位が相当高いという意味だ。
このため北朝鮮が今回の軍事パレードを通じて意図的に存在を表わしたミサイル総局が主導する進展した挑発手段をサプライズで公開する可能性があるとの観測は少なくない。
韓国合同参謀本部のイ・ソンジュン公報室長はこの日の定例会見で「(ミサイル総局を)認知し追跡していた。関連動向に対し注視している」と話した。原州漢拏(ウォンジュ・ハンラ)大学のチョン・デジン教授は「北朝鮮がミサイル総局の旗を公開したのはミサイル関連組織を正規編成で運営していることを内外に誇示しようとする意図が大きい」と話した。
一方、北朝鮮は「軍事パレード挑発」の可能性を高めながらも北朝鮮住民には戦争準備に対する具体的内容を知らせていない。これに対しては食糧難の中で相次ぐ挑発と住民動員などにともなう政治的考慮が作用した可能性があるとの分析もある。
食糧難に直面したものとされる北朝鮮は昨年末の全員会議で経済発展に向けた「12の重要課題」を決め、このうち1番を「穀類」とし、今年に入っても最高人民会議、党政治局会議など各種会議体制を通じて「食べる問題」の解決を重点的に強調している。今月下旬には極めて異例の農業問題だけを議論するための全員会議まで招集された状態だ。
IBK経済研究所のチョン・ユソク北朝鮮経済チーム研究委員は「金委員長が主打撃方向に定めた農業問題解決過程で軍の役割を強調したものとみられる。北朝鮮は昨年軍需工場部門を動員して農機械を普及させただけに、今回も軍が持っている兵力・技術を農業に活用する案などがともに議論された可能性が大きい」と話した。
こうした渦中にも平壌(ピョンヤン)では大規模人材を動員した軍事パレード準備の状況が確認されている。米政府系ラジオのボイス・オブ・アメリカ(VOA)はこの日、プラネットラボが5日に金日成広場一帯を撮影した衛星写真で建軍節75周年の2月8日を象徴する数字「75」と「2・8」などを形象化した場面を公開し、「住民たちを動員したカードセクションを準備している」と分析した。
北朝鮮の国営メディアは7日、金委員長が前日の6日に労働党本部で開かれた党中央軍事委員会拡大会議を主宰し、「2023年度主要軍事・政治課題と軍建設方向に対する展望的問題が深く討議された」として金委員長のこうした指示事項を報道した。
金委員長の公開活動は、新年初日に金日成(キム・イルソン)主席・金正日(キム・ジョンイル)総書記の遺体が安置された錦繍山(クムスサン)太陽宮殿参拝から36日ぶりだ。金委員長の戦争準備指示が北朝鮮の軍創建75周年の2月8日を契機に強行する可能性が大きい軍事パレード直前に出てきたという点で注目を浴びた。
専門家らは概ね軍事パレード直前に開いた今回の会議に対し「昨年末の全員会議決定を後押しするための後続措置を重点的に議論しただろう」という見方を明らかにした。特に今月末から本格的に始まる韓米合同訓練に対する対応案が話し合われた可能性があるとの分析を出した。
統一研究院のオ・ギョンソプ研究委員は「金委員長が年末の全員会議で『行動へ移るための具体化された対米・対敵対応方向が宣明された』と明らかにしただけに今春の韓米合同訓練を契機に具体的な行動に出ると予想される。核・ミサイルだけでなく無人機のような新しい形態の軍事的脅威を見せる可能性が大きい」と話した。
ただ北朝鮮は全員会議で「核」や「対敵闘争」などを明示しながら「2023年を戦争動員準備と実戦能力向上で転換を起こす年にしなければならない」という具体的目標を提示したのとは違い、今回は金委員長が指示したという戦争準備と関連した具体的内容を紹介しなかった。
北朝鮮が軍事パレードを控えて具体的挑発内容を隠したような態度を取った背景に対しては、軍事パレードで出る金委員長のより直接的で強いメッセージを意識してトーンを調節したものという分析が出ている。
慶南(キョンナム)大学極東問題研究所のイム・ウルチュル教授は「対外的強対強正面対決と関連した直接的メッセージは金正恩の建軍節75周年記念演説に注目しなければならない。もし演説をするならば年末の全員会議で明らかにした『核武力と国防発展の変革的戦略』のような具体的な内容が出てくる可能性を排除することはできない」と話した。
軍事パレードで出る金委員長のメッセージを推察できる端緒はこの日の記事とともに公開された会議写真で見つかった。
北朝鮮メディアはこの日記事とともに、金委員長の後方に「朝鮮民主主義人民共和国ミサイル総局」という文字とマークが刻まれた旗が配置された写真を公開した。マークには北朝鮮の新型大陸間弾道ミサイル(ICBM)の火星17型と推定されるミサイルが地球の上を飛んで行く姿と原子などの姿が形象化されている。
ミサイル総局はこれまで核・ミサイル挑発を主導してきた機関と推定されるが、今回のように間接的な方式を含めて北朝鮮メディアを通じミサイル総局の実体が表に出たのは初めてだ。写真に写るミサイル総局の旗は全北朝鮮軍を指揮する労働党旗のすぐ横に配置されている。北朝鮮軍内での地位が相当高いという意味だ。
このため北朝鮮が今回の軍事パレードを通じて意図的に存在を表わしたミサイル総局が主導する進展した挑発手段をサプライズで公開する可能性があるとの観測は少なくない。
韓国合同参謀本部のイ・ソンジュン公報室長はこの日の定例会見で「(ミサイル総局を)認知し追跡していた。関連動向に対し注視している」と話した。原州漢拏(ウォンジュ・ハンラ)大学のチョン・デジン教授は「北朝鮮がミサイル総局の旗を公開したのはミサイル関連組織を正規編成で運営していることを内外に誇示しようとする意図が大きい」と話した。
一方、北朝鮮は「軍事パレード挑発」の可能性を高めながらも北朝鮮住民には戦争準備に対する具体的内容を知らせていない。これに対しては食糧難の中で相次ぐ挑発と住民動員などにともなう政治的考慮が作用した可能性があるとの分析もある。
食糧難に直面したものとされる北朝鮮は昨年末の全員会議で経済発展に向けた「12の重要課題」を決め、このうち1番を「穀類」とし、今年に入っても最高人民会議、党政治局会議など各種会議体制を通じて「食べる問題」の解決を重点的に強調している。今月下旬には極めて異例の農業問題だけを議論するための全員会議まで招集された状態だ。
IBK経済研究所のチョン・ユソク北朝鮮経済チーム研究委員は「金委員長が主打撃方向に定めた農業問題解決過程で軍の役割を強調したものとみられる。北朝鮮は昨年軍需工場部門を動員して農機械を普及させただけに、今回も軍が持っている兵力・技術を農業に活用する案などがともに議論された可能性が大きい」と話した。
こうした渦中にも平壌(ピョンヤン)では大規模人材を動員した軍事パレード準備の状況が確認されている。米政府系ラジオのボイス・オブ・アメリカ(VOA)はこの日、プラネットラボが5日に金日成広場一帯を撮影した衛星写真で建軍節75周年の2月8日を象徴する数字「75」と「2・8」などを形象化した場面を公開し、「住民たちを動員したカードセクションを準備している」と分析した。
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