「世界市場シェア70%、114カ国に輸出、輸出額6億5000万ドル…」。
別名「海の半導体」と呼ばれる韓国の「のり」が収めた成績表だ。世界ののり生産量は年間250億枚。このうち韓国が124億枚を生産する。日本の83億枚、中国の44億枚を大きく上回る。
韓国のりが主に輸出されるのは米国、日本、中国、タイ、ロシアだ。よく知られているCJ第一製糖、大象だけでなく、中堅企業も輸出市場で頭角を現わしている。おかずを超え「低カロリーウェルビーイングのりスナック」とも呼ばれる。
このうちで「両班のり」で有名な東遠(トンウォン)F&Bは韓国で初めて原草鑑別士制度を作って運営している。原草とは海で育ち加工される前段階ののり原材料だ。20年間原草鑑別士として活動してきた東遠F&B清州(チョンジュ)工場のパク・ソンギ工場長に鑑別秘法を聞いた。
Q:どんな原草が良いのか。
A:原草は一見黒く見えるが、日に照らせば赤黒い色だ。色がはっきりし光沢のある原草が良い。良い原草はかむほど甘みが出てくる。普通はロット別に味をみる。穴があいていたり破れたものも除く。異物がないかもチェックする。
Q:どんな環境で良い原草が育つか。
A:砂地があり、潮の干満差が大きく、淡水と海水がぶつかる所だ。のりは一度種をまけば11月から4月まで6カ月にわたり8~10回ほど収穫できるが、普通1~2月に収穫されるのりが最もおいしい。寒い冬に育つのりは丈夫で栄養成分が豊富だ。天気が暖かければのりの胞子が温かい水に溶けて流され早く大きくなれない。
Q:地球温暖化がのりの養殖にも影響を及ぼすか。
A:過去には韓国でも5月まではのりが育った。最近は温暖化で3月を過ぎるとのりが悪くなり光沢が良くなくなる。
Q:原草の産地も変わったか。
A:産地は20年前と似ている。忠清南道舒川(チュンチョンナムド・ソチョン)、全羅北道群山(チョンラブクド・クンサン)・扶安(プアン)、全羅南道海南(チョンラナムド・ヘナム)、珍島(チンド)、莞島(ワンド)、釜山(プサン)などだ。日本に多く輸出するのりは厚いすし用のりで、以前は釜山で生産されていたが、最近は海南や珍島でもそのようなのりを生産している。
Q:20年間原草を鑑別してみた所感は。
A:おもしろい。以前は韓日中以外にのりは食べなかったが、いまは海外で脚光を浴びているのではないか。気候条件や潮の干満差のため他国では品質の良いのりを栽培しにくい。
Q:味付けのりはどのように作るか。
A:水のり(海で採取してきた原草)をすいて干した後に2回焼く。1回目は水分を飛ばし、2回目はパリパリにする。100~200度または、300~400度で焼く。
Q:韓国のりならではの競争力はあるか。
A:日本と中国は厚いのりを中心に生産する。食感が韓国のりとは違う。韓国は薄くすく技術が発展して口で溶ける。それでもっと人気のようだ。韓国には水のりをうまくすく業者が多い。15~20年にわたり取引した業者が多いが、最近は第1世代から第2世代に転換する所が多い。父親の下で仕事を学んだ30~40代がのり加工工場を引き継いでいるのだ。韓国のりが輸出もうまくいっており発展の可能性を見て息子が継続するようだ。
Q:今後の目標は。
A:何年か前に日本に行った時にスーパーでうちののりが並んでいる様子を見てとてもうれしかった。売り上げを伸ばして韓国のりが世界市場にさらに広がれば良い。
別名「海の半導体」と呼ばれる韓国の「のり」が収めた成績表だ。世界ののり生産量は年間250億枚。このうち韓国が124億枚を生産する。日本の83億枚、中国の44億枚を大きく上回る。
韓国のりが主に輸出されるのは米国、日本、中国、タイ、ロシアだ。よく知られているCJ第一製糖、大象だけでなく、中堅企業も輸出市場で頭角を現わしている。おかずを超え「低カロリーウェルビーイングのりスナック」とも呼ばれる。
このうちで「両班のり」で有名な東遠(トンウォン)F&Bは韓国で初めて原草鑑別士制度を作って運営している。原草とは海で育ち加工される前段階ののり原材料だ。20年間原草鑑別士として活動してきた東遠F&B清州(チョンジュ)工場のパク・ソンギ工場長に鑑別秘法を聞いた。
Q:どんな原草が良いのか。
A:原草は一見黒く見えるが、日に照らせば赤黒い色だ。色がはっきりし光沢のある原草が良い。良い原草はかむほど甘みが出てくる。普通はロット別に味をみる。穴があいていたり破れたものも除く。異物がないかもチェックする。
Q:どんな環境で良い原草が育つか。
A:砂地があり、潮の干満差が大きく、淡水と海水がぶつかる所だ。のりは一度種をまけば11月から4月まで6カ月にわたり8~10回ほど収穫できるが、普通1~2月に収穫されるのりが最もおいしい。寒い冬に育つのりは丈夫で栄養成分が豊富だ。天気が暖かければのりの胞子が温かい水に溶けて流され早く大きくなれない。
Q:地球温暖化がのりの養殖にも影響を及ぼすか。
A:過去には韓国でも5月まではのりが育った。最近は温暖化で3月を過ぎるとのりが悪くなり光沢が良くなくなる。
Q:原草の産地も変わったか。
A:産地は20年前と似ている。忠清南道舒川(チュンチョンナムド・ソチョン)、全羅北道群山(チョンラブクド・クンサン)・扶安(プアン)、全羅南道海南(チョンラナムド・ヘナム)、珍島(チンド)、莞島(ワンド)、釜山(プサン)などだ。日本に多く輸出するのりは厚いすし用のりで、以前は釜山で生産されていたが、最近は海南や珍島でもそのようなのりを生産している。
Q:20年間原草を鑑別してみた所感は。
A:おもしろい。以前は韓日中以外にのりは食べなかったが、いまは海外で脚光を浴びているのではないか。気候条件や潮の干満差のため他国では品質の良いのりを栽培しにくい。
Q:味付けのりはどのように作るか。
A:水のり(海で採取してきた原草)をすいて干した後に2回焼く。1回目は水分を飛ばし、2回目はパリパリにする。100~200度または、300~400度で焼く。
Q:韓国のりならではの競争力はあるか。
A:日本と中国は厚いのりを中心に生産する。食感が韓国のりとは違う。韓国は薄くすく技術が発展して口で溶ける。それでもっと人気のようだ。韓国には水のりをうまくすく業者が多い。15~20年にわたり取引した業者が多いが、最近は第1世代から第2世代に転換する所が多い。父親の下で仕事を学んだ30~40代がのり加工工場を引き継いでいるのだ。韓国のりが輸出もうまくいっており発展の可能性を見て息子が継続するようだ。
Q:今後の目標は。
A:何年か前に日本に行った時にスーパーでうちののりが並んでいる様子を見てとてもうれしかった。売り上げを伸ばして韓国のりが世界市場にさらに広がれば良い。
この記事を読んで…