北朝鮮は１３日、日本の岸田文雄首相の主要７カ国（Ｇ７）５カ国の歴訪を狙って「請託旅行」と激しく批判した。　

北朝鮮国際政治研究学会のキム・ドンミョン研究士は同日、朝鮮中央通信に投稿して「岸田氏の今回の行動の目的が先制攻撃と軍備増強を骨子とする彼らの新しい国家安保戦略に対する声援国の支持を獲得することにあるというのが明確に立証された」と主張した。

キム研究士は、「日本の新しい国家安保戦略は、従来の専守防衛（攻撃を受けた場合にのみ防衛力行使可能）政策を先制攻撃政策、戦争政策に転換した対決脚本だ」とし、「周辺国の懸念と拒否感が日増しに増大すると、日本は『共通した価値観』を共有する国々の支持を確保するために請託旅行に出た」と糾弾した。


また「岸田氏が足を踏み入れる国々がすべてＮＡＴＯ（北大西洋条約機構）の声援国だということにより大きな危険性がある」とし「中国に全方位的な圧力をかけようとするのがアジア太平洋地域に魔手を差し伸べているＮＡＴＯの狙い」と指摘した。

​さらに、「冷戦の遺物であるＮＡＴＯをアジア太平洋地域に引き入れる道しるべの役割を果たす日本の行動や地域に頭を突きつけようとするＮＡＴＯの行為は、ただでさえ歴史問題、領土問題などで利害関係が絡み合っているアジア太平洋地域に不和の種を植えている」と述べた。

岸田首相は今月９日からフランス、イタリア、英国、カナダなどを訪問して首脳会談を行った。１３日（現地時間）にはワシントンＤ．Ｃ．でバイデン米大統領と会談する。