尹錫悦（ユン・ソクヨル）大統領は２９日に訪韓した日本公明党の山口那津男代表と会談し、北朝鮮との協力や韓日関係の改善などの懸案について話し合った。

尹大統領は同日午後、龍山（ヨンサン）大統領室庁舎で山口代表と会談し、「北朝鮮の挑発に対抗して韓日両国が緊密に安保協力を展開しなければならず、韓日関係懸案が早期に解決されるようにともに取り組もう」と述べたと、イ・ジェミョン大統領室副報道官が書面ブリーフィングを通じて伝えた。山口代表は２００９年から日本連立与党の一翼を担う公明党の代表職を歴任している。

山口代表は「今年１０月に北朝鮮の弾道ミサイルが日本領空を通過し、核戦術の模擬訓練を実施して日本国民の懸念が大きく、これに対応するための日米韓の協力が極めて重要だ」とし「最近発表された日本の反撃能力保有計画に関連した後続協議が域内の平和に貢献する方向で進められるように公明党レベルでも取り組みたい」と述べた。さらに前日、韓国政府が発表したインド・太平洋戦略に対しても歓迎と支持の意向も示した。


尹大統領は日本連立与党の一翼を担う公明党と山口代表が韓日関係の改善のために大きな役割を果たしてきたことを評価し、「今後も韓国への格別の愛情と関心を持って取り組んでほしい」と呼びかけた。

これを受け、山口代表は「平和政党を標榜する公明党は地理・文化的に最も近い国である韓国との友好親善の深化、交流拡大という基本立場を確固たるものに維持していく」とし「最も（関係が）良かった時代の日韓関係に早く戻れるように引き続き取り組んでいく」と答えた。

同日、山口代表は岸田首相からのメッセージを伝え、尹大統領はこれに謝意を表した。