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2.5億人感染…「ゼロコロナ」中国、「14億コロナ」に向かうのか(2)

ⓒ韓国経済新聞/中央日報日本語版
こうした中、「12月21日国家衛健委対策会議記録」という文書がSNSを通じて流出した。衛健委は中国防疫政策の最上位機関だ。文書には、李斌衛健委副主任が21日午後4時に画像会議を開いたとし、全国感染実態と主要病院患者対応動向などが記録されていた。中央日報が確認した文書によると、20日の新規感染者数は3699万6400人だった。中国の全体人口14億人の2.62%が一日の新規感染者ということだ。公式発表3030人の1万2200倍にのぼる。1-20日の全国累積感染者数も2億4800万人で、累計感染率は17.56%だった。中国当局も中国人の6人に1人がすでに感染したと把握している。

会議の記録によると、全国で感染率が最も高いところは北京と四川省で累計感染率が50%を超えている。北京の人口は2188万人、四川省は8400万人だ。天津・湖北・湖南など7省・市も累計感染率が20-50%にのぼる。当局は総合的に見ると、一日の新規感染ペースが急速に高まり、伝染病状況が大都市から中小都市に移動していると判断した。農村地域の場合、こうした感染拡大に対する準備を強化する必要があり、65歳以上の高齢層に対する重症治療を最優先課題として推進すべきだと明示した。

公式的な席と全く違う馬暁偉衛健委主任の発言内容も注目される。会議録によると、馬主任は現在の中国状況の問題点を正確に把握しているとみられる。馬主任は「3次病院で死亡者が発生していないというのではなく、これら病院が高危険患者の受け入れを拒否したということ」とし「急増するコロナ陽性重症患者の診療に責任を果たしてほしい」と注文した。これは逆に新型コロナに感染した脆弱階層が中国の病院で治療を拒否されている現実をそのまま表すものだ。馬主任は「春節(旧正月)が近づくにつれて人口の大規模な移動で感染は都市から農村に広がり、ピークを迎えるはず」とし「農村地域は基盤施設が脆弱であるため、高齢者と子どもに対する医療支援圧力が強まることに備えるべき」と強調した。


中国が防疫を突然解除したのには、経済の悪化にこれ以上対応できないという理由が大きい。実際、先月の中国の輸出額は前年同月比8.7%減で2020年3月以降の最低額となり、財政赤字規模も今年7兆7500億元(約147兆円)と昨年の倍に増えた。地方財政は悪化し、不動産景気も底にある。しかし医療対策もない突然の防疫解除でコロナは全国民を感染させる勢いで広がっている。中国は今、防疫も経済も逃したという最悪の評価に直面している。


2.5億人感染…「ゼロコロナ」中国、「14億コロナ」に向かうのか(1)

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