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【時視各角】あるテレビドラマの人気=韓国(2)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
「財閥にやられたドジュンが彼を懲らしめるよりは、自分が批判してきた財閥をそのまま真似して悪行を繰り返す」と批判する意見もあるが、財閥批判のメッセージよりゲームのように繰り広げられる継承戦争自体に集中する視聴者が多い。来週あと2話を残したこのドラマが最終的にどのようなメッセージを送ってくるかは見守りたい。

個人的に印象的な2つのシーンがある。会社の公金を横領して大きな損をした叔母のチン・ファヨン(キム・シンロク扮)にドジュンは「叔母が依然としてその場に座っているのは、ただ一つ、叔母がスンヤン家で生まれたからです。それは叔母の能力ではありません。幸運です。(窓の外でデモをする)あの人たちには許されていない幸運なのです」と語る。先週第14話の最後でドジュンは、代行運転の仕事を掛け持ちして苦労して生きていたヒョヌを思い出し、「富を相続してもらった私、貧乏を受け継いだあなた。私たちは同じ時間、同じ空の下でも別の世界に住んでいる。前世と今世のように遠い軌道で」と語る。生まれてみたら片方は祖父がチン・ヤンチョル会長の財閥3世、生まれてみたら片方は父が借金のある「土のスプーン(経済的に最下層を指す『スプーン階級論』の一つ)」。それをはっきりと分けるのは能力主義でも何でもなく「運」だった。そして、最近よく言われる「今の人生はめちゃくちゃになった。それなら方法は生まれ変わるしか!」という言葉のように、ドラマによって現実に強く引き戻されることになる。

ヤン・ソンヒ/中央日報コラムニスト
【時視各角】あるテレビドラマの人気=韓国(1)

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