李政厚
ＭＬＢドットコムは２０日（日本時間）、「このＫＢＯスターが次の冬のＦＡ（自由契約選手）市場を揺るがすはず」という記事で、李政厚の今季の成績や特徴を詳細に伝えた。また「この冬、特級選手らの連鎖移籍でＦＡ市場がかなり激しく動いたことを考えると、次の冬も準備しなければいけない。ラファエル・デバース、マニー・マチャド、大谷翔平がＦＡになるうえ、ＫＢＯのスーパースター李政厚もメジャー進出を希望している」と強調した。
李政厚は１９日、キウム球団事務室を訪問し、「２０２３シーズン後にメジャーに挑戦したい」という意志を伝えた。
２０１７年にネクセン（現キウム）に入団した李政厚は来季を終えれば、ポスティング（非公開競争入札）システムで海外進出が可能になる７年を満たす。所属球団の同意が必要だが、キウムが李政厚の海外進出を阻止する可能性は高くないとみられる。キウムは過去にも姜正浩（カン・ジョンホ、引退）、朴炳鎬（パク・ビョンホ、ＫＴウィズ）、金河成（キム・ハソン、サンディエゴ・パドレス）などチーム看板スターのメジャー挑戦を積極的に支援してきた。
キウム球団の関係者は「李政厚選手の挑戦の意志を応援する。来年も活躍を期待する」とし「来年初めに議論して公式的な結論を出したい」と伝えた。
李政厚は過去６年間、名実共にＫＢＯ（韓国プロ野球）リーグの最高打者として定着した。２０１７年のプロ初年度から１４４試合に出場し、打率３割２分４厘、１７９安打をマークした。歴代の新人シーズン最多安打新記録で、新人王に選ばれた。その後も毎年、打率３割３分３厘を超え、１６０安打以上の成績を残した。２０１９年には１９３安打で自己最多記録を立てた。２０２１年には打率３割６分０厘で同部門１位となり、初めて打撃王タイトルをつかんだ。
今季も好調だった。１４２試合で打率３割４分９厘（５５３打数１９３安打）、２３本塁打、１１３打点、出塁率０．４２１、長打率０．５７５という成績で打撃５冠（打率・打点・安打・出塁率・長打率）に輝いた。その結果、９７％の支持を受けてシーズンＭＶＰを受賞し、５年連続で外野手部門ゴールデングラブにも選ばれた。
ＭＬＢドットコムも１年後の李政厚のメジャー進出を既成事実化している。李政厚の写真と記事をホームページのメイン画面に掲載し、「李政厚の父はＫＢＯのレジェンド李鍾範（イ・ジョンボム、ＬＧツインズのコーチ）だ。父は『風の子』、李政厚は『風の孫』と呼ばれたりした」とし「李政厚は今年６２７打席で三振がわずか３２個、四球は６６個だった。通算打率が３割４分２厘で、３０００打席以上の歴代ＫＢＯリーグ打者のうち最も高い」と紹介した。
特に李政厚のコンタクト能力を高く評価しながら「どんなボールも打撃できるブラディミール・ゲレーロの能力が好きなファンなら、李政厚も好きになるしかないだろう」と伝えた。
来年３月に開催されるワールド・ベースボール・クラシック（ＷＢＣ）が李政厚の「ショーケース」になるという見方も示した。「まだ韓国代表のエントリーは決まっていないが、２０２０東京オリンピック（五輪）で韓国代表だった李政厚はＷＢＣにも出場すると予想される」とし「韓国が４強に進出すれば米国マイアミで試合を行う。来季後からメジャーのスタジアムでプレーする李政厚をあらかじめ見ることになるだろう」と期待を表した。
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