北朝鮮が今年発射した弾道ミサイルの数は過去最多となる62発となった。米ジェームズ・マーティン不拡散研究センター(CNS)が非営利組織の核脅威イニシアティブ(NTI)の依頼で1984年から先月まで北朝鮮が発射した弾道ミサイル(搭載重量500キログラム、射程距離300キロメートル以上)を全数分析した結果だ。
2日に公開されたCNSの分析統計によると、北朝鮮が今年発射した62発は84年以降に発射された弾道ミサイル222発の28%に当たる。それだけ今年北朝鮮が弾道ミサイル発射を大幅に増やしたということだ。
実際に北朝鮮は最近になり大陸間弾道ミサイル(ICBM)「火星17型」をはじめ。貯水池発射潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)、新型戦術短距離弾道ミサイル(CRBM)など各種ミサイルを頻繁に試験発射した。ただCNSは62発のうち37発は北朝鮮が諸元を公開しておらず、正確なミサイルの種類は確認できないと明らかにした。
こうした北朝鮮のミサイル発射数増加は核能力強化とかみ合っている。米海軍分析センター(CNA)のケン・ゴース選任局長は5日にラジオ・フリー・アジア(RFA)とのインタビューで「北朝鮮はできるだけ早く核を開発しようと努力しながら戦略的なメッセージを韓米に送っている」と話した。続けて「北朝鮮は制裁緩和を望んでいるのに米国はそうしなかった。北朝鮮は核・ミサイル開発計画に力を入れながらメッセージを伝えるだろう」と付け加えた。
米中戦略競争とウクライナ戦争が影響を及ぼしたという分析も出ている。ランド研究所のスー・キム政策分析官は「最近の地政学的不確実性も影響を与えている。中国とロシアが米国の肩を持たないことを北朝鮮政権がわかっているので勢いづいているもの」とRFAに話した。
◇「さらに大きなロケット発射に向けた事前作業」
北朝鮮は対米交渉力を最大化するためにICBM関連技術を高度化している。北朝鮮が衛星打ち上げを名分に長距離ロケットを発射する東倉里(トンチャンリ)衛星発射場のロケット発射台でも怪しい動きが最近とらえられた。
米政府系ラジオのボイス・オブ・アメリカ(VOA)が6日に伝えたところによると、1日に撮影された商業用衛星写真で発射台を隠していた開閉型トンネルが開き、発射台の最上部に設置されるとみられる新しいクレーンとみられる物体が見つかった。専門家はこうした動きをめぐり「さらに大きなロケットを発射するための事前作業」と観測した。
これと関連し、スタンフォード大学安全保障協力センターのニック・ハンセン客員研究員は「さらに大きいロケットと新しい推進体を打ち上げるための作業とみられる。発射台に残っていた装備は再使用しない(過去の)銀河ロケット用であるだけに交換しなければならない」とVOAに話した。
北朝鮮は東倉里発射場で2012年に2回にわたり長距離ロケット光明星3号を、2016年2月に光明星4号を打ち上げた。事実上ICBMに準じる長距離ロケット打ち上げもやはり国連安全保障理事会の対北朝鮮制裁決議違反事項だ。
北朝鮮は複数の偵察衛星を飛ばすため今年初めから関連技術を検証してきた。北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長は韓国の大統領選挙当日である3月9日に国家宇宙開発局を視察し、「5年以内に多量の偵察衛星を配置する」という計画を出した。
その上で「軍事偵察衛星開発と運用の目的は南朝鮮(韓国)地域と日本地域、太平洋上での米帝国主義侵略軍とその追従勢力の反共和国軍事行動情報をリアルタイムで共和国武力の前に提供するところにある」と話した。このため韓国軍内外では北朝鮮が7回目の核実験に続き偵察衛星打ち上げを連鎖的に強行するかもしれないとの懸念が出ている。
2日に公開されたCNSの分析統計によると、北朝鮮が今年発射した62発は84年以降に発射された弾道ミサイル222発の28%に当たる。それだけ今年北朝鮮が弾道ミサイル発射を大幅に増やしたということだ。
実際に北朝鮮は最近になり大陸間弾道ミサイル(ICBM)「火星17型」をはじめ。貯水池発射潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)、新型戦術短距離弾道ミサイル(CRBM)など各種ミサイルを頻繁に試験発射した。ただCNSは62発のうち37発は北朝鮮が諸元を公開しておらず、正確なミサイルの種類は確認できないと明らかにした。
こうした北朝鮮のミサイル発射数増加は核能力強化とかみ合っている。米海軍分析センター(CNA)のケン・ゴース選任局長は5日にラジオ・フリー・アジア(RFA)とのインタビューで「北朝鮮はできるだけ早く核を開発しようと努力しながら戦略的なメッセージを韓米に送っている」と話した。続けて「北朝鮮は制裁緩和を望んでいるのに米国はそうしなかった。北朝鮮は核・ミサイル開発計画に力を入れながらメッセージを伝えるだろう」と付け加えた。
米中戦略競争とウクライナ戦争が影響を及ぼしたという分析も出ている。ランド研究所のスー・キム政策分析官は「最近の地政学的不確実性も影響を与えている。中国とロシアが米国の肩を持たないことを北朝鮮政権がわかっているので勢いづいているもの」とRFAに話した。
◇「さらに大きなロケット発射に向けた事前作業」
北朝鮮は対米交渉力を最大化するためにICBM関連技術を高度化している。北朝鮮が衛星打ち上げを名分に長距離ロケットを発射する東倉里(トンチャンリ)衛星発射場のロケット発射台でも怪しい動きが最近とらえられた。
米政府系ラジオのボイス・オブ・アメリカ(VOA)が6日に伝えたところによると、1日に撮影された商業用衛星写真で発射台を隠していた開閉型トンネルが開き、発射台の最上部に設置されるとみられる新しいクレーンとみられる物体が見つかった。専門家はこうした動きをめぐり「さらに大きなロケットを発射するための事前作業」と観測した。
これと関連し、スタンフォード大学安全保障協力センターのニック・ハンセン客員研究員は「さらに大きいロケットと新しい推進体を打ち上げるための作業とみられる。発射台に残っていた装備は再使用しない(過去の)銀河ロケット用であるだけに交換しなければならない」とVOAに話した。
北朝鮮は東倉里発射場で2012年に2回にわたり長距離ロケット光明星3号を、2016年2月に光明星4号を打ち上げた。事実上ICBMに準じる長距離ロケット打ち上げもやはり国連安全保障理事会の対北朝鮮制裁決議違反事項だ。
北朝鮮は複数の偵察衛星を飛ばすため今年初めから関連技術を検証してきた。北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長は韓国の大統領選挙当日である3月9日に国家宇宙開発局を視察し、「5年以内に多量の偵察衛星を配置する」という計画を出した。
その上で「軍事偵察衛星開発と運用の目的は南朝鮮(韓国)地域と日本地域、太平洋上での米帝国主義侵略軍とその追従勢力の反共和国軍事行動情報をリアルタイムで共和国武力の前に提供するところにある」と話した。このため韓国軍内外では北朝鮮が7回目の核実験に続き偵察衛星打ち上げを連鎖的に強行するかもしれないとの懸念が出ている。
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