「心臓が痛い子たちをたくさん見ましたが、一番ひどかったです」
国際救護開発機構「Mentoris」で活動するキム・ヨンミさん(56)は今年6月、「WhatsAppメッセージを受けて驚いた」と話した。発信者はウガンダのカンパラで国際救護の仕事をしてきた大学生トラスト・ムギシャさんだった。メッセージに添付された写真と映像には、肌が真っ青になった少女が息を切らしている姿が写されていた。トラスト・ムギシャさんは「生まれた時から心臓が痛い子どもだが、治療を受けられずにいる。地元教会が話を聞いて助ける方法を探しているが、難しい状況」と訴えた。
少女の名前はテンドー(4)ちゃん。ウガンダ語で「幸せ」という意味だ。2018年6月、ウガンダのワキソで長い陣痛の末に生まれた末娘がいつも幸せであることを願い、母親が付けた名前だという。テンドーちゃんは生まれた時から心臓が痛かった。奇形心臓から始まったファロ-四徴症(Tetralogyh of Fallot)が原因だった。肺に届く血液が減り血液内の酸素が不足し、唇や指などが青く見える青色症が現れた。息切れが続いて日常生活がちゃんとできなかった。何より3歳前に治療しないと低酸素症、血栓症、脳膿瘍などの合併症で死亡する確率が高かった。
貧しい家庭の事情が足を引っ張った。末娘の調子が悪いという事実を知った父親が家庭を捨てて去り、テンドーちゃんの母親は一人で生計に飛び込むしかなかった。仕事を問わず物乞いも躊躇しなかったが、治療費を用意するには力不足だった。その間、テンドーちゃんの症状はますます悪くなった。カンパラにある病院では「ウガンダでは手術が難しい」という意見を出した。
挫折した瞬間、教会で救護活動に参加していたトラスト・ムギシャさんに会って道が開かれた。トラスト・ムギシャさんからテンドーちゃんの事情を聞いたMentoris財団とセブランス病院が支援すると乗り出したためだ。Mentoris財団が飛行機代と韓国滞在費用2000万ウォン(約208万円)余りを後援し、セブランス病院が治療費約6900万ウォンを負担することにし、韓国行きが実現した。
先月16日、テンドーちゃんは韓国に入国するやいなや病院に運ばれた。飛行機の内部が地上より気圧が低いため酸素濃度が下がり、急いで医療スタッフが酸素ボンベでテンドーちゃんに酸素を供給するなど状況が良くなかった。10日後、心臓血管外科のパク・ハンギ教授の執刀の下、6時間にわたる手術が始まった。心臓の穴を塞ぎ、心臓から肺に向かう部位の狭窄を矯正する手術だった。一時的に心臓を止めるうえに、小さな子どもなので医療スタッフは普段よりさらに心血を注いだ。無事に手術を終えた後、麻酔から目覚めたテンドーちゃんは医療スタッフに向かってにっこりと笑ったという。
医療スタッフは17日、回復を終えて故国に向かうテンドーちゃんに猿の人形と服などをプレゼントした。生まれて初めて手に入れたおもちゃにテンドーちゃんは大きく喜んだという。パク教授は「手術後、肺動脈弁膜に狭窄が残ったり、肺血流が逆流したりする問題が生じる可能性もあるが、テンドーちゃんは大きな問題がない」とし「他の子どもたちと思いっきり遊び、長期的にも健康に過ごすものと予想される」と伝えた。テンドーちゃんの母親は出国前に通訳を通じて記者に「テンドーちゃんに奇跡をプレゼントした医師と韓国に感謝する」と話した。
国際救護開発機構「Mentoris」で活動するキム・ヨンミさん(56)は今年6月、「WhatsAppメッセージを受けて驚いた」と話した。発信者はウガンダのカンパラで国際救護の仕事をしてきた大学生トラスト・ムギシャさんだった。メッセージに添付された写真と映像には、肌が真っ青になった少女が息を切らしている姿が写されていた。トラスト・ムギシャさんは「生まれた時から心臓が痛い子どもだが、治療を受けられずにいる。地元教会が話を聞いて助ける方法を探しているが、難しい状況」と訴えた。
少女の名前はテンドー(4)ちゃん。ウガンダ語で「幸せ」という意味だ。2018年6月、ウガンダのワキソで長い陣痛の末に生まれた末娘がいつも幸せであることを願い、母親が付けた名前だという。テンドーちゃんは生まれた時から心臓が痛かった。奇形心臓から始まったファロ-四徴症(Tetralogyh of Fallot)が原因だった。肺に届く血液が減り血液内の酸素が不足し、唇や指などが青く見える青色症が現れた。息切れが続いて日常生活がちゃんとできなかった。何より3歳前に治療しないと低酸素症、血栓症、脳膿瘍などの合併症で死亡する確率が高かった。
貧しい家庭の事情が足を引っ張った。末娘の調子が悪いという事実を知った父親が家庭を捨てて去り、テンドーちゃんの母親は一人で生計に飛び込むしかなかった。仕事を問わず物乞いも躊躇しなかったが、治療費を用意するには力不足だった。その間、テンドーちゃんの症状はますます悪くなった。カンパラにある病院では「ウガンダでは手術が難しい」という意見を出した。
挫折した瞬間、教会で救護活動に参加していたトラスト・ムギシャさんに会って道が開かれた。トラスト・ムギシャさんからテンドーちゃんの事情を聞いたMentoris財団とセブランス病院が支援すると乗り出したためだ。Mentoris財団が飛行機代と韓国滞在費用2000万ウォン(約208万円)余りを後援し、セブランス病院が治療費約6900万ウォンを負担することにし、韓国行きが実現した。
先月16日、テンドーちゃんは韓国に入国するやいなや病院に運ばれた。飛行機の内部が地上より気圧が低いため酸素濃度が下がり、急いで医療スタッフが酸素ボンベでテンドーちゃんに酸素を供給するなど状況が良くなかった。10日後、心臓血管外科のパク・ハンギ教授の執刀の下、6時間にわたる手術が始まった。心臓の穴を塞ぎ、心臓から肺に向かう部位の狭窄を矯正する手術だった。一時的に心臓を止めるうえに、小さな子どもなので医療スタッフは普段よりさらに心血を注いだ。無事に手術を終えた後、麻酔から目覚めたテンドーちゃんは医療スタッフに向かってにっこりと笑ったという。
医療スタッフは17日、回復を終えて故国に向かうテンドーちゃんに猿の人形と服などをプレゼントした。生まれて初めて手に入れたおもちゃにテンドーちゃんは大きく喜んだという。パク教授は「手術後、肺動脈弁膜に狭窄が残ったり、肺血流が逆流したりする問題が生じる可能性もあるが、テンドーちゃんは大きな問題がない」とし「他の子どもたちと思いっきり遊び、長期的にも健康に過ごすものと予想される」と伝えた。テンドーちゃんの母親は出国前に通訳を通じて記者に「テンドーちゃんに奇跡をプレゼントした医師と韓国に感謝する」と話した。
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