短歌詩人の李承信さんが散文集『なぜ京都なのか』日本語版を手に、読者に会うために日本を訪れた。写真は京都・同志社大学の校庭にある尹東柱詩人の詩碑を訪れた様子。[写真 李承信]
李さんも母親に続いて短歌を詠んでいる。「ああ、いっそ夢だったら/ああ、いっそ映画だったら/惨憺たる大震災と津波(訳注・原語は韓国語)」。李さんは東日本大震災直後の2011年3月、惨憺たる悲しみに陥った日本人を慰める短歌を詠み、朝日新聞と中央SUNDAY(3月27日付1面)に同時掲載された。李さんが2018年と2021年に出版した『なぜ京都なのか』1・2巻は、李さんが詩人・尹東柱(ユン・ドンジュ)が修学した京都・同志社大学で2015~2016年に遅れて勉強した体験を基に、古い都市の随所に残っている韓国人の痕跡などを題材にした本だ。現在、京都に滞在中の李さんは電話インタビューで、「韓国の詩人の目に映った日本の姿を日本の読者が見て、韓国をもっと好きになってもらいたいという思いから『なぜ京都なのか』の日本語版を出すことになった」と述べた。
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