こうした手続きにより統一部は2010年以降、北朝鮮側に北朝鮮住民の遺体23体を引き渡したが、北朝鮮側はこのうち2017年に2体、2019年に1体の引き取りを拒否したことがある。ほとんどがバッジや公民証など北朝鮮住民であることを立証する決定的証拠が見つからなかった場合だ。
北朝鮮住民の遺体は夏の洪水の季節に南側に流れてくることが多かった。
今回送還が進められる遺体が見つかった7月にも4体の北朝鮮住民と推定される遺体が発見されている。送還手続きを進めている1体を除いた3体の遺体は生後6カ月、3~7歳、7~8歳と推定された子どもだった。子どもの遺体からは金日成父子のバッジや公民証などが見つかることはほとんどないため、これを北朝鮮の住民と断定する過程は複雑だ。
子どもの場合、着ていた服や韓国の子どもたちより概して振るわない発育状態をはじめ、生後2カ月以内に義務付けられる結核予防接種(BCG)などの接種痕の有無などが判断根拠になるという。
イ副報道官は子どもの遺体と関連しては「現在まで捜査機関から(北朝鮮住民と結論を出したという)通知を受けていない」と話した。
北朝鮮はこれまで韓国政府が遺体の引き渡しの意思を明らかにすれば1~6日ほど過ぎてから答えてきた。しかし北朝鮮が連日露骨な挑発を継続するなど現在の南北関係は極度に冷え込んでおり、2020年からこれまで北朝鮮が新型コロナウイルスの拡散を理由に国境を封鎖している点などが今回の遺体送還に影響を及ぼす可能性があるとの見方も提起される。
北朝鮮が直近で最北朝鮮住民の遺体を韓国側から引き渡されたのは2019年11月21日のことだ。
「金日成バッジ」付けて漂着の遺体、北朝鮮は送還打診に異例の無反応(1)
北朝鮮住民の遺体は夏の洪水の季節に南側に流れてくることが多かった。
今回送還が進められる遺体が見つかった7月にも4体の北朝鮮住民と推定される遺体が発見されている。送還手続きを進めている1体を除いた3体の遺体は生後6カ月、3~7歳、7~8歳と推定された子どもだった。子どもの遺体からは金日成父子のバッジや公民証などが見つかることはほとんどないため、これを北朝鮮の住民と断定する過程は複雑だ。
子どもの場合、着ていた服や韓国の子どもたちより概して振るわない発育状態をはじめ、生後2カ月以内に義務付けられる結核予防接種(BCG)などの接種痕の有無などが判断根拠になるという。
イ副報道官は子どもの遺体と関連しては「現在まで捜査機関から(北朝鮮住民と結論を出したという)通知を受けていない」と話した。
北朝鮮はこれまで韓国政府が遺体の引き渡しの意思を明らかにすれば1~6日ほど過ぎてから答えてきた。しかし北朝鮮が連日露骨な挑発を継続するなど現在の南北関係は極度に冷え込んでおり、2020年からこれまで北朝鮮が新型コロナウイルスの拡散を理由に国境を封鎖している点などが今回の遺体送還に影響を及ぼす可能性があるとの見方も提起される。
北朝鮮が直近で最北朝鮮住民の遺体を韓国側から引き渡されたのは2019年11月21日のことだ。
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