世界最大の暗号資産取引所バイナンスが流動性危機に陥った暗号資産取引所のＦＴＸ買収を撤回しビットコイン価格が急落した。

米暗号資産メディアのコインデスクによると、日本時間１０日午前８時２０分現在ビットコイン価格は２４時間前より１４．７２％下落した１万５６９０．７５ドルで取引されている。

ビットコイン価格はこの日１万７０００ドルを割り込み、２０２０年１１月から２年ぶりの安値を記録した。


時価総額２位のイーサリアムは同時刻に１１０６．９１ドルと２４時間前より１６．６４％下落した。

ＦＴＸが独自に発行するＦＴＴトークンは同時刻に２４時間前より５４％急落し２．２９ドルまで落ち込んだ。

バイナンスは前日流動性危機に陥ったＦＴＸの買収を推進すると明らかにしたが、１日で言葉を変え市場の不安を育てた。

バイナンスはこの日声明を通じ「ＦＴＸに流動性を提供できるよう支援することがわれわれの希望だったが、この問題はわれわれが統制できなかったり助けることができる範囲を超えた。資産査定の結果や、米規制当局がＦＴＸの顧客資金管理に対する調査に着手したという報道内容を参考にしてわれわれはＦＴＸの買収を推進しないことを決めた」と明らかにした。

ＦＴＸは一時世界２位だった暗号資産取引所だ。ＦＴＸを率いるサム・バンクマンフリード氏は３０歳で大富豪になった。業界ではＦＴＸの崩壊は暗号資産市場全体の大きな衝撃につながる可能性が高いとみている。