▽チェ・ピルス世宗大学中国通商学科教授=われわれが懸念すべきことは中国が基軸通貨や制度を提供する米国型グローバル大国になろうとするのではなく、日本式で自国の産業をさらに強くさせようとする点だ。韓国が直面する不幸の状況は中国の米国化でなく中国の日本化だ。最近対中貿易が赤字に転落した要因はメモリー半導体価格下落、コロナ封鎖、構造的変化などだ。半導体価格やコロナ封鎖はすぐに過ぎ去る問題だが構造的な変化は長期的な問題だ。過去に日本が韓国にそうしたように、韓国も中国に対して変わった産業構造を受け入れなければならない時だ。
▽イ・ヒョンテ仁川大学中国語中国学科教授=韓中FTAが2015年に大きな期待の中で締結されたが、輸出に対する活用率は低い方で65.7%程度だ。これに対し輸入活用率は87%と高いが、輸出と輸入の格差が対中貿易赤字の一要因になっている。輸出活用率が低い理由は韓中FTA自体がそれほど高い水準の協定でないというところにある。また、中小企業次元で韓中FTAを活用できる構造が作られていない点も問題だ。FTA活用率を高めると同時に韓中FTAそのもののアップグレードが必要だ。政府が追加交渉で問題点を改善してこそ韓国企業の苦痛を減らすことができる。
▽ファン・ジェウォンKOTRA情報通商協力室長=中国の弱点分野を集中攻略すべき。中国は技術力不足による核心技術の輸入依存を脱却するため、西側に首を押さえられている技術をどうにか開発したいという立場だ。こうした技術をわれわれが掌握してこそ中国に対するレバレッジを持つことができる。中国の戦略的製造業育成政策のうち「専精特新」(専門化・精密化・特性化・革新性を備えた中小企業)に注視すべきだ。これで9000社以上の企業が誕生した。韓国はこの9000社の中国企業がどんな業種で、またこれらと比較して韓国がどの点でリードしているのかなどを研究する必要がある。そうすれば中国の隙間分野に食い込む機会を探せるはずだ。
▽キム・ジンホ檀国大学政治外交学科教授=台湾が途轍もない金額を軍事と外交に注いでいるのに経済的に成長しているという事実は韓国に与える示唆が大きい。台湾は多くのエリートがいるが、人件費はまだ低い方だ。台湾政府が乗り出して規制を緩和するため技術力が高い人材を多く使うことができる。また、多くの人材が中国に行きはするが自由な世界である台湾に住むことをより望んでいる。安保的に中国と対立しながらも経済的に利益を出す台湾の事例を韓国は綿密に分析する必要がある。台湾の中国内人的ネットワークが安保と経済的に非常に強力な点も注目すべきだ。
▽イ・ヒオク成均館大学政治外交学科教授=中国が2060年までに炭素中立を実現すると宣言したように、中国でも親環境問題が本格化している。ところが水酸化リチウムは処理過程で途轍もない環境汚染物質が発生する。中国の立場で見れば中国も環境親和的な競争をすべきなのに、なぜ自分たちが韓国のサプライチェーン問題の責任を負わなければならないのかと考えるかもしれない。中国がこうした認識を基に半導体やバッテリーではない別の分野でサプライチェーンを引き締めてくる可能性が大きいため韓国はこうした競争に備えなければならないだろう。
▽ホン・ソクヒョン韓半島平和作り理事長=トランプ前米大統領に対する米指導層のひとつの共通した評価がある。中国問題を最初に取り上げた人ということだ。バイデン大統領は事実さまざまな側面でトランプ氏と合わないが、中国牽制のリーダーシップは維持するだろう。これが韓国にどんな意味を持つのか考えなければならない。韓中経済関係は何年か前から変曲点に入ったが、これは韓国にプラスとマイナスの効果がある。マイナスは対中経済問題だ。小さくは尿素水から大きくはサプライチェーンまでさまざまな不都合な点が出てくることになるだろう。プラスは核心産業で韓中間の技術格差が急速に縮まっていたがこの格差を維持したり広げるのに必要な時間を米国が稼いでいる点だ。政府や政界がこの機会を活用して韓国の産業核心競争力を増やすための立法と行政指導など多様な方法を通じてこれを後押しすべきだ。
【韓中ビジョンフォーラム】変曲点迎えた韓中経済…技術超格差維持が生きる道(1)
▽イ・ヒョンテ仁川大学中国語中国学科教授=韓中FTAが2015年に大きな期待の中で締結されたが、輸出に対する活用率は低い方で65.7%程度だ。これに対し輸入活用率は87%と高いが、輸出と輸入の格差が対中貿易赤字の一要因になっている。輸出活用率が低い理由は韓中FTA自体がそれほど高い水準の協定でないというところにある。また、中小企業次元で韓中FTAを活用できる構造が作られていない点も問題だ。FTA活用率を高めると同時に韓中FTAそのもののアップグレードが必要だ。政府が追加交渉で問題点を改善してこそ韓国企業の苦痛を減らすことができる。
▽ファン・ジェウォンKOTRA情報通商協力室長=中国の弱点分野を集中攻略すべき。中国は技術力不足による核心技術の輸入依存を脱却するため、西側に首を押さえられている技術をどうにか開発したいという立場だ。こうした技術をわれわれが掌握してこそ中国に対するレバレッジを持つことができる。中国の戦略的製造業育成政策のうち「専精特新」(専門化・精密化・特性化・革新性を備えた中小企業)に注視すべきだ。これで9000社以上の企業が誕生した。韓国はこの9000社の中国企業がどんな業種で、またこれらと比較して韓国がどの点でリードしているのかなどを研究する必要がある。そうすれば中国の隙間分野に食い込む機会を探せるはずだ。
▽キム・ジンホ檀国大学政治外交学科教授=台湾が途轍もない金額を軍事と外交に注いでいるのに経済的に成長しているという事実は韓国に与える示唆が大きい。台湾は多くのエリートがいるが、人件費はまだ低い方だ。台湾政府が乗り出して規制を緩和するため技術力が高い人材を多く使うことができる。また、多くの人材が中国に行きはするが自由な世界である台湾に住むことをより望んでいる。安保的に中国と対立しながらも経済的に利益を出す台湾の事例を韓国は綿密に分析する必要がある。台湾の中国内人的ネットワークが安保と経済的に非常に強力な点も注目すべきだ。
▽イ・ヒオク成均館大学政治外交学科教授=中国が2060年までに炭素中立を実現すると宣言したように、中国でも親環境問題が本格化している。ところが水酸化リチウムは処理過程で途轍もない環境汚染物質が発生する。中国の立場で見れば中国も環境親和的な競争をすべきなのに、なぜ自分たちが韓国のサプライチェーン問題の責任を負わなければならないのかと考えるかもしれない。中国がこうした認識を基に半導体やバッテリーではない別の分野でサプライチェーンを引き締めてくる可能性が大きいため韓国はこうした競争に備えなければならないだろう。
▽ホン・ソクヒョン韓半島平和作り理事長=トランプ前米大統領に対する米指導層のひとつの共通した評価がある。中国問題を最初に取り上げた人ということだ。バイデン大統領は事実さまざまな側面でトランプ氏と合わないが、中国牽制のリーダーシップは維持するだろう。これが韓国にどんな意味を持つのか考えなければならない。韓中経済関係は何年か前から変曲点に入ったが、これは韓国にプラスとマイナスの効果がある。マイナスは対中経済問題だ。小さくは尿素水から大きくはサプライチェーンまでさまざまな不都合な点が出てくることになるだろう。プラスは核心産業で韓中間の技術格差が急速に縮まっていたがこの格差を維持したり広げるのに必要な時間を米国が稼いでいる点だ。政府や政界がこの機会を活用して韓国の産業核心競争力を増やすための立法と行政指導など多様な方法を通じてこれを後押しすべきだ。
【韓中ビジョンフォーラム】変曲点迎えた韓中経済…技術超格差維持が生きる道(1)
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