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<Mr.ミリタリー>核・ミサイル依存、むしろ北に致命的?…戦争抑止する相殺戦略(2)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
◆先端通常戦力で北核・ミサイル相殺

韓国が自ら準備できる通常戦力による相殺戦略は我々の意志で可能だ。まず北朝鮮の核とミサイル基地を同時に打撃できる超精密ミサイルの多数確保だ。韓国軍はすでに誤差範囲1.2メートル水準のミサイルを保有している。北朝鮮軍のすべての施設を精密打撃できる。

韓米情報当局は北朝鮮軍の核・ミサイル関連施設をほとんど把握している。北朝鮮のミサイルと発射台保管施設、液体燃料注入施設、ミサイル発射場所、核弾頭保管推定施設などだ。韓国軍は多量の超精密ミサイルで開戦初期に一度に打撃することが可能だ。


北朝鮮の核・ミサイルをリアルタイムに精密打撃するためには、韓国軍の偵察・監視能力を画期的に改善しなければならない。国防部が推進中の4・25偵察衛星事業に加え、超小型衛星事業を拡大して迅速に推進すれば、約20分ごとに北朝鮮上空を偵察できる。キルチェーンで北朝鮮が弾道ミサイルを発射する前に打撃することができる。

それでも飛んでくる一部の北朝鮮ミサイルは迎撃しなければいけない。そのためには中高度ミサイル防衛体系L-SAM、低高度防御体系M-SAMとパトリオットをすべて連動させる必要がある。また最近進水した正祖大王艦級イージス艦にも高高度ミサイル防衛体系SM3を装着し、さらに高い高度でもう一度迎撃できなければいけない。韓米ミサイル防衛体系もリアルタイム連動してこそ防御効果を高めることができる。

北朝鮮に対する大量反撃報復能力も効果的な戦争抑止手段となる。怪物ミサイルの「玄武5」を活用して北朝鮮の戦争指導部バンカーを破壊し、極小型昆虫型ロボットで北朝鮮戦争指導部の核心要員を除去する案もある。韓米特殊部隊やF-35Aなどステルス戦闘機と爆撃機も北朝鮮が恐れる大量反撃報復力だ。

◆韓国、核武装なら最短時間に推進すべき

理論的には北の核を相殺する最後の手段は韓国の核武装だ。実際、核には核で対応するのが最も効果的だ。韓国が核武装すれば米国が北朝鮮のICBMを浴びる負担も少ない。北朝鮮の核戦略はすでに統制水準を越え、非核化は事実上不可能な状態だ。したがって米国さえ受け入れれば、核武装が最善の代案になる。

しかし韓国が核武装を推進する過程で韓米同盟と国際社会の制裁などの困難が伴う可能性がある。こうした点で韓国が核武装を推進する時は、迅速な実行と韓米間の摩擦を最小化する案を用意する必要がある。

したがって万が一の状況に備えた核武装のためには政府の事前準備が要求される。核開発の過程でNPT一時脱退など外交的手続きと国内行政措置、核開発に必要な技術と施設、資源の確認などだ。

何よりも北朝鮮が核兵器を使用すれば、その政権を必ず消滅させることができる我々の意志と能力が重要だ。その過程で発生しうる我々の一部の被害も覚悟しなければいけない。国防部も慣性的な戦力増強を北朝鮮の核・ミサイルに備えて画期的に転換する必要がある。

▼相殺戦略(offset strategy)=敵の核心的な脅威に対応するため、技術革新と非対称的方式で軍事力優位を達成する戦略

▼NATO式核共有=西欧に対するロシアの脅威に対応し、米国がNATOの5カ国の空軍基地に戦術核爆弾を配備し、有事の際、戦闘機に装着して対応するシステム


<Mr.ミリタリー>核・ミサイル依存、むしろ北に致命的?…戦争抑止する相殺戦略(1)

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