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【コラム】韓国は火が出やすい「干からびた森」(1)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
未来を正確に予測するのは難しい。周囲のある人が3カ月後の株価指数を当てられると言ったり、あるベンチャー企業が1年後に大化けすると言ったり、ある未来技術が人類を救うと予測するならば、あえて断言するが100%嘘だとみて良い。

社会は多様な要素で構成されており非線形的作用を通じて要素の合計だけでは説明することはできない創発現象を見せる。未来は希望、不安、恐れ、信頼など個人の価値が激しくぶつかり合う所のため不確実で予測が難しい。

社会科学分野でそれなりに正確性が高いと評価される人口見通しも同じことだ。2022年に国連が発表した世界人口推計によると、2100年に104億(誤差±17.5億)に達し、50%の確率でそれより前に停滞するか減るかもしれないという。だがこの推計値は研究機関ごとに異なる。国際応用システム研究所(IIASA)は2070年ごろに最高値の98億人に達した後に減少すると予想し、米ワシントン大学医学情報評価研究所(IHME)は2064年に97億人に達した後、2100年には88億に減るとした。各研究所が使う資料と仮定などの推計モデルが異なるために現れる当然の見通しだが機関別の見通しの偏差は予想より大きい。今後20~30年の短期見通しは非常に正確だというのでまだ幸いだ。


占い店で予測をうまくやる方法をご存知だろうか。まず定量的な見通しは避けた方が良い。「良い-悪い-うまくいくだろう」という定性的な用語を使わなければならない。解釈は読者の役割という。予測は多重に解釈できるよう曖昧なものが良い。例えば主語を省略するのも方法だ。リディア王国の王クロイソスがペルシャと戦争をしてもよいかとデルポイにあるアポロ神殿に神託を求めた。「ある王国が滅亡するだろう」という神託を聞いた彼は確信を持ってペルシャと戦争をしたが敗れた。神託が間違っていたと抗議する彼に返ってきた答は、神託は正しかったというものだった。問題はこの神託の主語は「おまえ」の王国だった。

また、肯定的な用語を使って、読者が聞きたがる見通しをいえば良い。事業がうまくいくだろう、健康になるだろう、夏には川に気を付けよ、冬には山に気を付けよ、などがその例だ。

否定的な予測にはリスクがあるが、占い料をさらに多く引き出せる可能性が大きい。人は損や否定的な単語にはより敏感だ。

未来の事件を正確に予測できないならばいったいどのように未来の状況に備えなければならないだろうか。複雑系科学者ジョン・カスティ博士によると、ある事件の発生は2種類の細部要素で構成されているという。「無作為な行為」と「雰囲気」がそれだ。


【コラム】韓国は火が出やすい「干からびた森」(2)

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