ハリウッド女優のアンジェリーナ・ジョリーが前夫のブラッド・ピットに離婚後送った電子メールの内容が公開された。

１２日（現地時間）、米国芸能メディア「エンターテインメント・トゥナイト（ＥＴ）」によると、この電子メールはピットが昨年フランスのワイナリー「シャトー・ミラヴァル」の株式を売却したジョリーを相手に訴訟を提起した中で、ジョリー側が裁判所に関連書類として提出して明らかになった。

電子メールでジョリーは「感情的に受け取られないように書面で作成した」とし、ピットが所有していたワイン農場の株式売却決定を通知した。あわせて「このワイン農場は双子の末っ子ノックスとビビアンを産んだところで、子どもたちが見ている前で私たちが結婚したところ」と言及した。


ジョリーは続いて「私たちが一緒に歳を重ねていこうと約束した場所なので、今でも涙なしでメールを書くのが辛い。１０年前の記憶を大切に心の中にしまってある」とし、ピットとの思い出を回想した。

だがジョリーはワイン農場の意味が変質したと指摘した。ジョリーは「ワイン農場は私たちの家族の終わりが始まったところでもある。酒を中心に事業するところだったため」としながらピットのアルコール乱用問題が家族解体の原因だったと主張した。

ジョリーは「（過去４年間）数多くの思慮深さに欠ける行動、私が知らないうちに支出されたお金、私との相談のない決定などを見てきた。事業を共有しているのに関心があるようには見えず、私たちの子どもたちがもっと元気に育つように助けてくれる方向を考えているようでもなかった」と批判した。

また「最近、あなたが酒を売る姿に心が揺れた。無責任なところもあり、子どもたちに見せたくない姿だった。苦痛だった昔が思い浮かんだ」と打ち明けた。ピットは該当のワイン農場で収穫したブドウでワインを作って売っている。

あわせて「アルコール中毒行為が家族にこれほどまで深く傷つけたが、酒事業に私が関与することはできない」とし「方法は２つだけ。事業を売却するか、あなたが私の分の株をすべて買い取るか」と強調した。

最後に「このようなことが起きたことが、私をどれくらい腹立たせているのか、話をすることすら難しい。私のミラヴァルは２０１６年９月に死んだ」として文章を締めくくった。

シャトー・ミラヴァルはジョリーとピットが恋人関係だった２００８年に約２８４０万ドル（現レートで４１億８２５０万円）を投じて共同で購入したワイナリーで、２０１４年８月に２人が世紀の結婚式を挙げたところでもある。

ところがジョリーはミラヴァルの株半分をロシア事業家に売却した。ピットは相手の同意なければワイナリーの株を売らないことで合意したとし、今年２月にジョリーに対して訴訟を起こした。

公開された電子メールは２０２１年１月にワイン農場の株売却当時にジョリーがピットに書いたもので、財産分割を巡る２人の法廷攻防において重要証拠資料として使われる見通しだ。

現在ジョリーもこれに対して訴訟を起こして対応している。ジョリーの弁護団はピットの弁護人とワイン農場の株売却について議論したが、ピット側の要求が大きすぎて交渉が決裂したと主張している。弁護団によると、ピットはワイン農場を口実にジョリーに対して子女に対する彼の身体的、精神的虐待に対して法廷外で言及しない秘密保持契約に署名するよう要求している。

ジョリーとピットは１０年近く同居して２０１４年に結婚した。だが、２０１６年９月、子女と一緒に休暇を過ごして帰ってくる飛行機で激しく争った後に破局を迎えた。

当時ジョリーは「ピットが専用機から下りて子どもたちに酒を浴びせて殴った」と主張した。ジョリーの主張によればピットはジョリーが子女を「尊重しすぎている」と非難して言いがかりをつけた。ジョリーの髪の毛をつかんで揺さぶり、肩をつかんでバスルームの壁に押しつけた。ケンカを止めようとする子女の首を締め、別の子女の顔を殴った。

ピットはこのようなジョリーの主張が事実ではないと否定している。