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「プーチンに洗脳されて戦闘兵にされてしまう」…ロシアの脱出助ける女性モデルの戦い

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

元モデルのクシェニア・マクシモワさんはロシアのウラジーミル・プーチン大統領が先月の部分動員令を宣言した後、海外に逃げようとするロシア人をサポートしている。[写真 ツイッター キャプチャー]

英国に住むロシア出身の元ファッションモデルが徴兵を逃れてロシアを脱出する人々を助けて海外避難所まで用意していると英国メディアが報じた。

英国メディア「メトロUK」などによると、元モデルのクシェニア・マクシモワさん(36)はロシアのウラジーミル・プーチン大統領が先月21日に「部分動員令」を宣言した後、海外へ逃げようとするロシア人をサポートしている。

マクシモワさんは国境を越えてきたロシア人に食糧と資金を支援し、心理的な安定を手に入れる助けになっている。また、カザフスタンを含めてアルメニアやモンゴルなどロシアを境界を接する国々への逃避者などを受け入れる避難所を用意している。


フォーブス・ロシア版は先月プーチン大統領が部分動員令を下して2週の間に70万人がロシアを離れ、このうち20万人はカザフスタンの国境を越えたと報じた。マクシモワさんは「ロシア人が避難所として選んだ国は決して裕福な国ではない」とし「該当国家に避難所の費用を支援するための募金を始めた」と述べた。

マクシモワさんは今回の「徴集回避エクソダス」がプーチンの自国内の支持基盤弱化を示していると指摘した。マクシモワさんは「本当はロシア人はプーチンを支持していない」としながら「現在のプーチンの人気はバブル。いつかそのバブルは消えるだろう」と述べた。

続いて「一部は動員令によって戦闘兵になったが、そのような人々はプーチンに洗脳されている」としながら「私たちは彼らの洗脳状態を解きたい」と話した。

マクシモワさんはもともと売れっ子ファッションモデルだった。ロシアの首都モスクワのあるカフェで働いていた16歳の時にスカウターの目にとまりモデルになった。10代の時にはシャネルやドルチェ&ガッバーナなど高級ブランドのモデルとして仕事をしていた。英国ロンドン、イタリア・ミラノ、米国ニューヨーク、フランス・パリなど世界的なファッションショーの舞台にも何度も立った。最近ではモデルの経歴を生かして撮影エージェント兼プロデューサーとして活動している。

マクシモワさんが社会運動家に変貌することになった決定的な契機は2月24日、ロシアのウクライナ侵攻だった。2人の子女を持つ母親でもあるマクシモワさんは子どもたちまで戦争の犠牲になる現実に心を痛めて反戦平和団体を作った。

英国で活動中のロシア人と一緒に反戦平和の集まり「ロシアン・デモクラティック・ソサエティ」を立ち上げて理事になった。ロシア人も民主主義の価値と人権を重視して戦争に反対するところを見せるためだった。マクシモワさんはウクライナ侵攻が「プーチン大統領の歴代最大の失敗」と話した。

この団体はロンドン・ケンジントンに位置したロシア大使館前で戦争に反対するゲリラデモを行うなど活動を続けている。16日には英国ロンドン議会広場で「戦争に反対するロシア人」をテーマに集会も開く計画だ。

マクシモワさんはウクライナ侵攻でロシアの国際的な信頼が失墜したことに対して憂慮を表わした。マクシモワさんは「私が愛する祖国をプーチンが地に落とした」としながら「プーチンが始めた戦争のせいでロシアは今後(国際社会の信頼を)回復するのに数百年かかるだろう」と批判した。



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