フランスのパリから車で3時間ほどの距離にあるロワール県。15、16世紀のフランスの政治中心地であり、1000余りの大小の城が集まっている。このうち国王が暮らしたアンボワーズ城に8日、太極旗(韓国の国旗)が掲揚された。両国関係増進のための韓仏クラブ・仏韓クラブ出席者を歓迎するための城主の歓待だった。この城の600年余りの歴史で太極旗が掲げられたのは初めてだ。城主は「韓国とより多くの交流したい」とし「ソウル古宮との姉妹提携も考慮している」と伝えた。城から約500メートルの距離にはクロ・リュセという邸宅があるが、レオナルド・ダヴィンチが晩年を過ごしたところだ。この邸宅を所有する家門の代表する方は韓仏クラブに韓国語で制作された邸宅案内パンフレットを配りながら「韓国と交流拡大を望んで制作した」と語った。
これに先立ち6、7日、首都パリでもフランスの関心と歓待は印象的だった。フランス政府は1855年から外交の心臓部の役割をしてきたケー・ドルセーの外務省庁舎に韓仏クラブを招待した。フランスの人気ネットフリックスシリーズに『ケー・ドルセー』というドラマがあるほど敬われている空間だ。昼食会を主催した投資担当相は韓仏クラブの出席者をあらかじめ熟知してあいさつする誠意を見せ、ワイングラスを手に韓国語で「乾杯(コンベ)」と言った。このようにフランスに太極旗がはためき、韓国語案内パンフレットが印刷され、「乾杯」の声が響く頃、韓半島(朝鮮半島)の北朝鮮では金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長が戦術核訓練をし、韓国の野党第一党代表は「旭日旗」批判を始めた。
韓仏クラブの今回の会議は、外交・経済・文化など幅広い分野で韓国がフランスだけでなく国際社会との協力と発展をアップグレードする好機であることを気づかせた。とはいえ韓国の地位が高まったことに陶酔している場合ではない。政府と民間がそれぞれの役割を忠実に果たし、韓国の国家魅力度を高めなければいけない時だ。実際、その中心となるべき龍山(ヨンサン)と汝矣島(ヨイド)に目を向けるとため息ばかり出てくる。時代に合わない親日批判をする民主党は韓日米軍事訓練について「旭日旗を掲げた日本軍が韓半島に進駐する」という強引な論理を持ち出した。この論理がなぜ非論理的なのかを問いただすこと自体が時間の浪費だ。問題は与党の対応も変わらないレベルという点だ。国民の力の指導部は李在明(イ・ジェミョン)民主党代表が作った旭日旗フレームにとらわれた。大きなビジョンと広い視点で韓国の可能性を見ながら高揚させる論理が見えない。旭日旗中心の親日論争はそれ自体が反韓だ。国力にも選択と集中が求められる。アンボワーズ城に太極旗がはためく時間は長くない。
チョン・スジン/トゥデイ・ピープルチーム長
これに先立ち6、7日、首都パリでもフランスの関心と歓待は印象的だった。フランス政府は1855年から外交の心臓部の役割をしてきたケー・ドルセーの外務省庁舎に韓仏クラブを招待した。フランスの人気ネットフリックスシリーズに『ケー・ドルセー』というドラマがあるほど敬われている空間だ。昼食会を主催した投資担当相は韓仏クラブの出席者をあらかじめ熟知してあいさつする誠意を見せ、ワイングラスを手に韓国語で「乾杯(コンベ)」と言った。このようにフランスに太極旗がはためき、韓国語案内パンフレットが印刷され、「乾杯」の声が響く頃、韓半島(朝鮮半島)の北朝鮮では金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長が戦術核訓練をし、韓国の野党第一党代表は「旭日旗」批判を始めた。
韓仏クラブの今回の会議は、外交・経済・文化など幅広い分野で韓国がフランスだけでなく国際社会との協力と発展をアップグレードする好機であることを気づかせた。とはいえ韓国の地位が高まったことに陶酔している場合ではない。政府と民間がそれぞれの役割を忠実に果たし、韓国の国家魅力度を高めなければいけない時だ。実際、その中心となるべき龍山(ヨンサン)と汝矣島(ヨイド)に目を向けるとため息ばかり出てくる。時代に合わない親日批判をする民主党は韓日米軍事訓練について「旭日旗を掲げた日本軍が韓半島に進駐する」という強引な論理を持ち出した。この論理がなぜ非論理的なのかを問いただすこと自体が時間の浪費だ。問題は与党の対応も変わらないレベルという点だ。国民の力の指導部は李在明(イ・ジェミョン)民主党代表が作った旭日旗フレームにとらわれた。大きなビジョンと広い視点で韓国の可能性を見ながら高揚させる論理が見えない。旭日旗中心の親日論争はそれ自体が反韓だ。国力にも選択と集中が求められる。アンボワーズ城に太極旗がはためく時間は長くない。
チョン・スジン/トゥデイ・ピープルチーム長
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