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【コラム】韓国民主党のえさに大統領が食いついてしまった

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

「国民の力」の権性東前院内代表(右から2人目)と朴大出MBC不公正放送操作真相究明委員長、朴成重放送通信委員会幹事ら「国民の力」の議員が28日、MBC前で尹錫悦大統領海外歴訪報道と関連して抗議している。[写真 国会写真記者団]

「えさに食いついたのだ」。

映画『哭声/コクソン』(2016年)でファン・ジョンミンが吐いたこのせりふが最近になりたびたび頭の中をぐるぐる回る。通貨価値急落に資産市場崩壊など世界で同時多発的に哭声が聞こえてくる厳しい時期に、まるで自分たちには何の問題もないかのようにすでに10日近く意味もない「尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領不適切発言議論」がすべての問題を吸い込んでいたためだ。最初から起きなかったならもっと良かったが、大統領のニューヨークでの発言は別の見方をすればいくらでも笑い飛ばせる小さなハプニングにすぎない。しかしなぜ米国歴訪中に共同取材カメラにとらえられた大統領の非公開発言が、その内容を聞き分ける全国民の聴力テストとして広がった末に与野党間だけでなく韓国社会全体を激しい対立にまで追いやるのだろうか。

支持する陣営により責任の所在に対する解釈はそれぞれかもしれないが、私はどうしても野党「共に民主党」(あるいはMBC)が投げたえさに大統領がすぐに食いついてしまったことが今回の事態の本質のように思える。自ら事態を広げたという話だ。大統領室の疑問の通り、たとえ「大統領揺さぶり」という不純な意図で始まったのが事実だとしても、大統領室の対応戦略もやはり誤りでも相当に誤っている。マイクがオンになっていたことを知らず普段の品の良くない言葉遣いを露出したのはそれ自体が尹大統領の誤りだ。弁解の余地はない。ここに金恩慧(キム・ウンヘ)広報首席秘書官をはじめとする大統領室広報ラインの足並みのそろわない不適切な言い換えで事態をまともに収拾するゴールデンタイムを逃してしまったのも深刻な無能だ。いくらそうだとしても大統領が謝ったならそれまでだ。野党であれMBCであれ大統領の恥ずかしそうな謝罪にもかかわらず、無理に国政の足を引っ張り続け米国まで巻き込んで同盟毀損を試みたとすればむしろ民心の逆風を浴びただろう。


ところがいま起きている状況は正反対だ。野党の緻密な意図であれ運の良い偶然であれ、いま大統領はきっちりと野党が望んだフレームの中で動いているのでいう話だ。不適切発言大統領の無礼な言葉が呼び起こした国際的な恥さらし、これに加え謝罪すらしない傲慢さとディスコミュニケーションのイメージの話だ。

そうではないのか。大統領に友好的なメディアさえ関連ニュースを出すたびに「尹大統領不適切発言議論」という一節を繰り返すほかないが、そうした報道が1週間以上続き、国民の頭の中には「大統領不適切発言」という概念だけがしっかりと定着した。この問題を早く断ち切っても足りない時に大統領室と与党は一致協力してますます状況を拡大していっている。国民は広い気持ちで大統領の失敗に目をつぶる準備ができているが、大統領はこうした期待を裏切ったまま最小限の遺憾表明やその日の発言に対する正確な説明もなく「事実と異なる報道で同盟を毀損して国民を危険に陥れたことに対し真相を明らかにしなければならない」として強攻モードに入った。

国民は戸惑うが与党はものともせず、これを信号弾にしてそれこそ総攻勢に出た。大統領室副報道官、前院内代表と現院内代表、ここに新たに立ち上げたMBC不公正・歪曲放送真相究明TF委員長が連日強硬発言を吐き出している。歪曲報道(字幕操作)など政治とメディアの癒着という枠組みに転換しようとする姿だ。問題はなおさらむしろあの有名な「ゾウのことを考えるな」の沼に落ちる点だ。相手の主張を無力化するには相手の言葉を使うなというのがフレームの基本原則だ。ところが与党議員が声をそろえて放送操作や歪曲不公正報道、売国虚偽放送、外交的自害恐喝の話を取り出すたびに結局「尹大統領不適切発言議論」というフレームだけが絶えず拡大再生産される逆効果ばかり出している。

そうした面で権性東(クォン・ソンドン)「国民の力」前院内代表が26日に出した「対国民ボイスフィッシング、MBCがえさを作って民主党が釣りをした」という論評に半分だけ同意する。MBCと民主党がえさを作って釣りをしたというのはある程度同意するが、引っかかったのも知らずにまともに釣り上げられたのは権議員の主張の通りわれわれ国民や米国ではなく大統領と「国民の力」本人たちのようなのでいう話だ。

最初の発言後のもどかしい攻防をすべて取り払ってまた初めに戻れば、結局尹大統領の不適切さだったり、最小限の品格のない言動だけ残る。ところがここには目をつぶってしまうのでその後にいくら正しい話をしても国民を説得するのは容易でない。文在寅(ムン・ジェイン)政権でMBCがしてきた偏向的報道は知らない人はいない。地に落ちたメインニュース視聴率がこれをよく示す。ところがこのように前後をわきまえず無理に引っかき回せば与党の核心支持層はさっぱりしたと拍手するだろうが、これを見守る普通の国民はMBCより先にこの政権に背を向けるほかはない。

ネットフリックスのドラマ『ナルコの神』の中でのファン・ジョンミンのせりふのように、「火でさらさなくては熱いことがわからない」アマチュア与党が残念だ。

アン・ヘリ論説委員



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