「国民の力」の権性東前院内代表(右から2人目)と朴大出MBC不公正放送操作真相究明委員長、朴成重放送通信委員会幹事ら「国民の力」の議員が28日、MBC前で尹錫悦大統領海外歴訪報道と関連して抗議している。[写真 国会写真記者団]
支持する陣営により責任の所在に対する解釈はそれぞれかもしれないが、私はどうしても野党「共に民主党」(あるいはMBC)が投げたえさに大統領がすぐに食いついてしまったことが今回の事態の本質のように思える。自ら事態を広げたという話だ。大統領室の疑問の通り、たとえ「大統領揺さぶり」という不純な意図で始まったのが事実だとしても、大統領室の対応戦略もやはり誤りでも相当に誤っている。マイクがオンになっていたことを知らず普段の品の良くない言葉遣いを露出したのはそれ自体が尹大統領の誤りだ。弁解の余地はない。ここに金恩慧(キム・ウンヘ)広報首席秘書官をはじめとする大統領室広報ラインの足並みのそろわない不適切な言い換えで事態をまともに収拾するゴールデンタイムを逃してしまったのも深刻な無能だ。いくらそうだとしても大統領が謝ったならそれまでだ。野党であれMBCであれ大統領の恥ずかしそうな謝罪にもかかわらず、無理に国政の足を引っ張り続け米国まで巻き込んで同盟毀損を試みたとすればむしろ民心の逆風を浴びただろう。
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