今月１９日（現地時間）に執り行われる英国エリザベス２世女王の葬儀に米国のジョー・バイデン大統領をはじめ世界各国の指導者が出席し、近年めったに見られない最大の外交イベントになる見通しだとロイター通信やＢＢＣなど外信が１１日、伝えた。

◆１９日に葬儀…「すべての国の首脳が出席を希望」

８日（現地時間）、９６年の生涯を閉じた女王の葬儀は１９日にロンドン・ウェストミンスター寺院で国葬として執り行われる。英国政府は首脳とその配偶者が葬儀に出席してほしいという招待状を各国大使館に送り、受け取った国では次々と出欠を決めている。


バイデン大統領が９日に葬儀に出席すると明らかにした後、カナダのジャスティン・トルドー首相、オーストラリアのアンソニー・アルバニージー首相、ニュージーランドのジャシンダ・アーダーン首相ら主要英連邦の国家指導者が出席意志を明らかにした。欧州からはウルズラ・フォンデアライエン欧州連合（ＥＵ）委員長、トルコ（テュルキエ）のレジェップ・タイイップ・エルドアン大統領らが出席を確定したほか、フランスのエマニュエル・マクロン大統領やドイツのオーラフ・ショルツ首相らも出席することが予想される。

アジアからは韓国の尹錫悦（ユン・ソクヨル）大統領が１１日に出席を公式発表し、岸田文雄首相も徳仁天皇と共に出席する方向で検討している。女王と大きな縁がないというブラジルのジャイール・ボルソナーロ大統領も葬儀への出席を明らかにした。

国連総会（１９～２０日）とほぼ同じ時期に葬儀が行われるため、各国首脳は葬儀後すぐに米国ニューヨークに飛ぶというタイトな日程を消化することになりそうだ。英紙ガーディアンは「事実上、地球上のすべての国家の大統領・首相ら国家指導者が葬儀への出席を望んでいる」と伝えた。

米国政治メディアＰｏｌｉｔｉｃｏ（ポリティコ）によると、英国のある元長官は「女王陛下は巨大な外交の集まりの場を提供してくださり、最後まで国のために貢献した」と表現した。チャールズ３世国王が葬儀前日の１８日にバッキンガム宮殿で、ジェームス・クレバリー英国外相が１９日葬儀当日にウェストミンスター寺院の中庭で各国首脳のためのレセプションを開催する予定だ。


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