台風11号が過去にないほどの強い勢力を維持したまま6日午前に朝鮮半島に上陸すると予想される。これを受け、全国の大部分が台風の影響圏に入り、大きな被害が懸念される。
気象庁によると、台風11号は5日昼12時現在、西帰浦(ソギポ)の南南西370キロの海上を時速17キロで北北東に進んでいる。中心気圧930ヘクトパスカル、最大風速50メートルの「非常に強い」勢力を維持し、強風半径も430キロにのぼる。台風が接近する中、済州と済州沖、南海と西海(ソヘ、黄海)南部沖には台風警報が発令された。
◆北上しながら強まる台風…気象庁「これほどの勢力は初めて」
問題は台風が朝鮮半島に接近しても強度が弱まらず、むしろ勢力を拡大している点だ。普通、台風は北緯30度付近まで上がれば低い海水面温度と周辺の気圧系の影響で勢力が弱まる。しかし台風11号は北緯30度が過ぎたこの日午前までも台風の目がさらに明確に見えるなど再発達する状況が観測された。
気象庁のハン・サンウン総括予報官は「(台風11号は)北緯30度を越えてまた発達する極めて異例の台風」とし「台風の両側の高気圧が台風の回転力を増加させ、海水面の温度も高いため、台風が北上しながら弱まるのではなく、勢いが強まる条件が形成された」と説明した。そして「これほどの台風は初めて」とも伝えた。
台風11号はこの日正午から勢力が少しずつ弱まるとみられるが、依然として「非常に強い」レベルの強度を維持したまま、6日午前1時ごろ済州東側を通過し、当初の予想より2時間ほど速い午前7時前後に慶尚南道(キョンサンナムド)南海岸地域に上陸すると予想される。気象庁は台風11号の経路が2020年に巨済島(コジェド)付近に上陸した台風9号と似た経路で移動するだろうが、威力はさらに強いとみている。
ハン予報官は「台風11号は過去のどの台風より弱化の程度が少なく、強力な勢力を維持して国内に入ってくると予想される」とし「この程度の台風なら過去にないほど強い台風といえる」と話した。
◆全国大部分が台風影響圏…ソウルも豪雨
台風11号が接近し、5日と6日には全国の大部分の地域が台風の影響を受け、強風と大雨が予想される。すでに首都圏をはじめ全国各地には1時間あたり15ミリ前後の強い雨が降り、最大瞬間風速25メートル以上の非常に強い風が吹くところもある。特に台風の強風半径が6日午前に400キロに達し、台風が上陸する場合は全国の大部分が直接影響圏に入る。
台風の直撃弾を受ける済州は5日午後から6日朝にかけて、南部地方は5日晩から6日午前にかけて風速40-60メートルの暴風が吹き、東海岸地域も6日午後まで風速30-40メートルの強い風が吹く見込みだ。
強い雨も予想される。5日から6日午前まで済州と南海岸、慶尚道東海岸、江原(カンウォン)嶺東(ヨンドン)、智異山(チリサン)付近には1時間あたり50-100ミリ、その他の地域には1時間あたり50ミリ前後の多くの雨が降るという。また、雨が降る地域では突風と共に雷も予想される。
6日までの予想降水量は全国100-300ミリ、済州山地600ミリ以上、南海岸と慶尚圏東海岸、済州、智異山付近400ミリ以上となる見込みだ。
台風から離れたソウルなど首都圏も安心できない状況だ。台風がもたらす高温多湿の空気が北側から下りてくる冷たい空気と衝突して雨雲が形成され、この日午後から6日未明まで集中的に強い雨が降るとみられる。
◆「最大15メートルの波…安全な場所に避難を」
台風が予想より速いペースで接近し、海水面が高い時間帯に上陸する可能性が高い。このため最大15メートルの高波も予想され、それによる被害も懸念される状況だ。
ハン総括予報官は「風が強く吹き、15メートルの高波が予想される」とし「今からは施設管理でなく人命被害を最小化する時間に入り、台風が通過するまで安全なところに避難してほしい」と呼びかけた。
気象庁によると、台風11号は5日昼12時現在、西帰浦(ソギポ)の南南西370キロの海上を時速17キロで北北東に進んでいる。中心気圧930ヘクトパスカル、最大風速50メートルの「非常に強い」勢力を維持し、強風半径も430キロにのぼる。台風が接近する中、済州と済州沖、南海と西海(ソヘ、黄海)南部沖には台風警報が発令された。
◆北上しながら強まる台風…気象庁「これほどの勢力は初めて」
問題は台風が朝鮮半島に接近しても強度が弱まらず、むしろ勢力を拡大している点だ。普通、台風は北緯30度付近まで上がれば低い海水面温度と周辺の気圧系の影響で勢力が弱まる。しかし台風11号は北緯30度が過ぎたこの日午前までも台風の目がさらに明確に見えるなど再発達する状況が観測された。
気象庁のハン・サンウン総括予報官は「(台風11号は)北緯30度を越えてまた発達する極めて異例の台風」とし「台風の両側の高気圧が台風の回転力を増加させ、海水面の温度も高いため、台風が北上しながら弱まるのではなく、勢いが強まる条件が形成された」と説明した。そして「これほどの台風は初めて」とも伝えた。
台風11号はこの日正午から勢力が少しずつ弱まるとみられるが、依然として「非常に強い」レベルの強度を維持したまま、6日午前1時ごろ済州東側を通過し、当初の予想より2時間ほど速い午前7時前後に慶尚南道(キョンサンナムド)南海岸地域に上陸すると予想される。気象庁は台風11号の経路が2020年に巨済島(コジェド)付近に上陸した台風9号と似た経路で移動するだろうが、威力はさらに強いとみている。
ハン予報官は「台風11号は過去のどの台風より弱化の程度が少なく、強力な勢力を維持して国内に入ってくると予想される」とし「この程度の台風なら過去にないほど強い台風といえる」と話した。
◆全国大部分が台風影響圏…ソウルも豪雨
台風11号が接近し、5日と6日には全国の大部分の地域が台風の影響を受け、強風と大雨が予想される。すでに首都圏をはじめ全国各地には1時間あたり15ミリ前後の強い雨が降り、最大瞬間風速25メートル以上の非常に強い風が吹くところもある。特に台風の強風半径が6日午前に400キロに達し、台風が上陸する場合は全国の大部分が直接影響圏に入る。
台風の直撃弾を受ける済州は5日午後から6日朝にかけて、南部地方は5日晩から6日午前にかけて風速40-60メートルの暴風が吹き、東海岸地域も6日午後まで風速30-40メートルの強い風が吹く見込みだ。
強い雨も予想される。5日から6日午前まで済州と南海岸、慶尚道東海岸、江原(カンウォン)嶺東(ヨンドン)、智異山(チリサン)付近には1時間あたり50-100ミリ、その他の地域には1時間あたり50ミリ前後の多くの雨が降るという。また、雨が降る地域では突風と共に雷も予想される。
6日までの予想降水量は全国100-300ミリ、済州山地600ミリ以上、南海岸と慶尚圏東海岸、済州、智異山付近400ミリ以上となる見込みだ。
台風から離れたソウルなど首都圏も安心できない状況だ。台風がもたらす高温多湿の空気が北側から下りてくる冷たい空気と衝突して雨雲が形成され、この日午後から6日未明まで集中的に強い雨が降るとみられる。
◆「最大15メートルの波…安全な場所に避難を」
台風が予想より速いペースで接近し、海水面が高い時間帯に上陸する可能性が高い。このため最大15メートルの高波も予想され、それによる被害も懸念される状況だ。
ハン総括予報官は「風が強く吹き、15メートルの高波が予想される」とし「今からは施設管理でなく人命被害を最小化する時間に入り、台風が通過するまで安全なところに避難してほしい」と呼びかけた。
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