音楽評論家パク・ヒア氏(34)と会った。パク・ヒア氏は2015年からエンターテインメント専門オンラインメディア「ニュースN」の記者、2017年にはK-POPウェブマガジンIZEで取材チーム長を務めた。その後、評論家として活動し、『アイドルのスタジオ』(2018)、『舞台の上のアイドル』(2019)など4冊の本を書いた。
K-POP競争で生き残るのは容易なことではないが、ガールズグループにとってはさらに大変なことだ。皮肉なことに、ガールズグループを一層苦しめるのは、他ならぬフェミニズムだ。男性ファンの神経を逆なでしないように、ガールズグループはより慎重になる。パク・ヒア氏は「フェミニズムが韓国社会で重要なイシューとして浮上したことで、女性K-POPアーティストは自分自身の行動一つ一つを点検しなければならない」とし、「たった一冊の本の選び方次第で、数年間あざけりと非難の対象になりかねない」と話した。
Red Velvet(レッドベルベット)のアイリーンが読んでいる本に言及したところ、悪質なコメントに苦しめられたのがその例だ。2018年3月のファンミーティング中に、1人のファンがアイリーンに最近どんな本を読んだのか質問し、アイリーンは『82年生まれ、キム・ジヨン』を読んだと答えた。数日後、この発言が広まり、アイリーンは攻撃の対象になった。アイリーンのフォトカードを切ったり燃やしたりする写真も投稿された。Wonder Girls(ワンダーガールズ)のイェウンとして活動した歌手Ha:tfeltも2019年に自身がフェミニストであることを公表した後、同じようなことを経験した。パク・ヒア氏は「記者として働きながら男性アイドルが自信に満ち溢れているのに対し、女性スターがどれほど慎重な態度を持っているかを目撃した」とし「彼女達は『女性アイドル』という名の下にさらに閉じ込められているようだった」と話した。
――なぜ男性アーティストより女性アーティストの方が慎重なのか。
「社会でフェミニズムが台頭すればするほど、ガールズグループはフェミニズムから遠ざからないと、男性ファンを安心させることができない。男性の中にもフェミニストとアンチフェミニストがいるかもしれないが、社会が極端に分かれたため、フェミニズムについて論じるだけでも誤ったメッセージを与えかねないからだ。ガールズグループのメンバーは過度に自信に満ち溢れていたり自己主張が強ければ、すぐに烙印を押され、アンチフェミニストの男性ファンを失う危険がある。少しでも女性の権利を主張しているように見えたら危険な可能性がある。フェミニズムは女性たちに自分の権利を主張することができるし、主張すべきだと教えるが、ガールズグループのメンバーが置かれた現実はそうではない。そうすることは男性と距離を置くという宣言になる。そのため、偶像化された女性の姿にさらに閉じ込められてしまう。皆、異なる考えを持ち得るし、女性K-POPのメンバーも実際にはフェミニストかもしれないが、絶対にそれを見せることはできない。しかし、インタビュー中に知らず知らずに露呈することがあるため、そもそもガールズグループはボーイズグループに比べてインタビューにあまり応じない。
――ガールズグループのメンバーに対する性商品化をどうすれば防ぐことができるだろうか。
「プロデューサーが変わらなければならない。K-POP歌手はあまりに幼い頃からレッスン生としての生活を始め、成人前にデビューする。彼らはデビューが切実なあまり、プロデューサーがやれと言うことは何でもする。デビューして格好よく見えることだけに気を使う。ほとんど自分が性商品化されているという事実も分かっていない。問題は、大人のプロデューサーも分かっていない場合もあるということだ。アーティストたちは本当に細かい領域まで訓練される。どのように踊り、どんな表情を作り、どのように呼吸すべきかもプロデューサーたちが教える。したがって、プロデューサーたちは刺激的すぎたり、扇情的で議論になりかねないものを除外することができなければならない」
『82年生まれ、キム・ジヨン』を読んだと猛攻撃…ガールズグループは「フェミニズム」恐れる(2)
K-POP競争で生き残るのは容易なことではないが、ガールズグループにとってはさらに大変なことだ。皮肉なことに、ガールズグループを一層苦しめるのは、他ならぬフェミニズムだ。男性ファンの神経を逆なでしないように、ガールズグループはより慎重になる。パク・ヒア氏は「フェミニズムが韓国社会で重要なイシューとして浮上したことで、女性K-POPアーティストは自分自身の行動一つ一つを点検しなければならない」とし、「たった一冊の本の選び方次第で、数年間あざけりと非難の対象になりかねない」と話した。
Red Velvet(レッドベルベット)のアイリーンが読んでいる本に言及したところ、悪質なコメントに苦しめられたのがその例だ。2018年3月のファンミーティング中に、1人のファンがアイリーンに最近どんな本を読んだのか質問し、アイリーンは『82年生まれ、キム・ジヨン』を読んだと答えた。数日後、この発言が広まり、アイリーンは攻撃の対象になった。アイリーンのフォトカードを切ったり燃やしたりする写真も投稿された。Wonder Girls(ワンダーガールズ)のイェウンとして活動した歌手Ha:tfeltも2019年に自身がフェミニストであることを公表した後、同じようなことを経験した。パク・ヒア氏は「記者として働きながら男性アイドルが自信に満ち溢れているのに対し、女性スターがどれほど慎重な態度を持っているかを目撃した」とし「彼女達は『女性アイドル』という名の下にさらに閉じ込められているようだった」と話した。
――なぜ男性アーティストより女性アーティストの方が慎重なのか。
「社会でフェミニズムが台頭すればするほど、ガールズグループはフェミニズムから遠ざからないと、男性ファンを安心させることができない。男性の中にもフェミニストとアンチフェミニストがいるかもしれないが、社会が極端に分かれたため、フェミニズムについて論じるだけでも誤ったメッセージを与えかねないからだ。ガールズグループのメンバーは過度に自信に満ち溢れていたり自己主張が強ければ、すぐに烙印を押され、アンチフェミニストの男性ファンを失う危険がある。少しでも女性の権利を主張しているように見えたら危険な可能性がある。フェミニズムは女性たちに自分の権利を主張することができるし、主張すべきだと教えるが、ガールズグループのメンバーが置かれた現実はそうではない。そうすることは男性と距離を置くという宣言になる。そのため、偶像化された女性の姿にさらに閉じ込められてしまう。皆、異なる考えを持ち得るし、女性K-POPのメンバーも実際にはフェミニストかもしれないが、絶対にそれを見せることはできない。しかし、インタビュー中に知らず知らずに露呈することがあるため、そもそもガールズグループはボーイズグループに比べてインタビューにあまり応じない。
――ガールズグループのメンバーに対する性商品化をどうすれば防ぐことができるだろうか。
「プロデューサーが変わらなければならない。K-POP歌手はあまりに幼い頃からレッスン生としての生活を始め、成人前にデビューする。彼らはデビューが切実なあまり、プロデューサーがやれと言うことは何でもする。デビューして格好よく見えることだけに気を使う。ほとんど自分が性商品化されているという事実も分かっていない。問題は、大人のプロデューサーも分かっていない場合もあるということだ。アーティストたちは本当に細かい領域まで訓練される。どのように踊り、どんな表情を作り、どのように呼吸すべきかもプロデューサーたちが教える。したがって、プロデューサーたちは刺激的すぎたり、扇情的で議論になりかねないものを除外することができなければならない」
『82年生まれ、キム・ジヨン』を読んだと猛攻撃…ガールズグループは「フェミニズム」恐れる(2)
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