ラビル・マガノフ理事会議長 [ルクオイル提供]
タス通信は匿名の司法当局関係者の話として、マガノフ議長が自死したものと見られると伝えた。
マガノフ議長は心臓麻痺を起こし、入院中だった。うつ病の薬も服用中だったことが分かった。
ルクオイルは声明でマガノフ議長が深刻な疾患のため死去したという事実を知らせることになり、深い遺憾を表明するとした。同社の関係者は「議長が自死した可能性が高いようだ」としつつも、関連証拠や書類は何も確認していないと述べた。
自死ではないという意見も出ている。ロイター通信によると、マガノフ議長をよく知る2人は、彼が自死した可能性は非常に低いと主張した。
モスクワ警察はロイターの関連質疑を連邦捜査委員会に移管し、連邦捜査委員会はコメントを発表していない。
ロシアではウクライナ侵攻後、エネルギー企業関係者の死亡事件が続いている。
先月はロシア国営ガス企業ガスプロムと取引していた財界の大物ユリ・ヴォロノフ氏(61)がロシア・サンクトペテルブルクのプールで銃で撃たれて死亡した。現場で発見された拳銃や銃弾の所有者は確認されていない。
4月にはロシア最大の液化天然ガス企業ノバテックの元最高経営者・セルゲイ・プロトセーニャ氏(55)がスペインで、同月、ガスプロムの子会社・ガスプロムバンクの副会長ウラジスラフ・アバエフ氏(51)がモスクワで、それぞれ家族と一緒に遺体で発見された。2人とも妻と娘を殺害して自死したことが分かった。
2月にはガスプロム幹部のアレクソンドル・チュラコフ氏が遺体で発見された。
ウクライナ侵攻を開始した2月からエネルギー関連の大物5人が死去したことになる。
この記事を読んで…