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ドイツ戦車が世界大戦で活躍する時、牛車を引いていた韓国…ライバルになった秘訣(2)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
ところがこのように影響を受けてきた韓国産機甲装備がいつのまにかK9自走砲をはじめ、世界防衛産業市場でドイツ製と激しく競争することになった。ドイツのPzH2000自走砲は、今後配備される予定の国産K9A2の以前のモデルより性能が良いと我々も認める名品だ。しかしK9も性能は大きく劣らず価格が安いという点を強調して市場を攻略したところ、現在PzH2000は競争力を失った状態だ。

戦車はさらに劇的だ。国産K2が現存最高の戦車の一つという名声を持つレオパルト2と激しく競争しているからだ。K2は最大1000両というポーランドの戦車導入事業で唯一、購買者の要求を満たすという評価を受け、ドイツ戦車の障壁を崩して初めて欧州に進出することになった。ノルウェーでも最新型レオパルト2A7を相手に善戦している。

自走砲・戦車ともに3大必須機甲装備の一つの装甲車も同じだ。約17兆ウォン(約1兆7500億円)規模の最新鋭装甲車400両導入を計画中のオーストラリアで国産AS21レッドバックがドイツのKF41リンクスと競争中だ。ドイツ製装備の性能が優れているため、参加したすべての事業で韓国が受注できるかは分からない。それでも韓国製が最終候補まで残ってドイツ製の最も強力なライバルになったという点は目を引く。


笑い話として、ドイツの戦車が名声を築いた第2次大戦当時に牛車を引いていた国が今日のライバルになったといわれるが、それ自体が大変な反転だ。たとえ競争で敗れても、国産武器が難攻不落のようなドイツ製装備の最も強力な対抗馬に浮上したという点だけでも十分に価値がある。こうした劇的な変化は過去30年間の国際情勢の変化のために生じた現象だ。

冷戦終息後に多く国が軍縮に向かった半面、韓国は周辺の軍備競争のため投資を続けてきたことで、ドイツをはじめとする先導国との格差を減らすことができた。そしてロシアのウクライナ侵攻で新たに危機が高まった時、西側が必要とする武器を適時に供給できる唯一の国になった。苦労してつかんだこうした競争力を維持できるよう、今後も絶えず努力する必要があると考える。

ナム・ドヒョン/軍事コラムニスト


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